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自治体の皆さまへ

令和6年能登半島地震から学ぶ「もしも」の前に―(3)

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埼玉県加須市

【Interview 中学生防災士】
市内中学生で防災士の資格を取得する人が増えています。令和5年度に資格を取得した中学生に、防災士になった想いをお聞きしました。

◆他人事だと思わないで、家族と話し合ってほしい
○大利根中学校3年生 星龍樹(りゅうき)さん
防災士を知ったきっかけは、中学2年生のときに生徒会活動で関わったボランティアリーダー研修会でした。研修では、避難所の限られた空間をどう使うのか、優先順位をつけて考えるのが難しかったですが、グループで話し合うことで、自分だけでは気づけないことに気づくことができました。
「地震が起きても、絶対大丈夫」という人もいますが、この世界に「絶対」はないと思います。友達に、地震や風水害を自分事として捉えて、家族と話し合う時間を持ってもらえるように、大利根地域で実際に起こった水害の資料を活用するなどの工夫をしながら、いざというときに備えることの大切さを伝えていきたいです。

◆大切な人を守るため、意識を高めていこう!
○大利根中学校3年生 加藤颯飛(はやと)さん
中学2年生のときに参加したボランティアリーダー研修会で、防災士のことを知りました。ニュースなどで聞く大地震への不安を話す家族の様子を見て、いざというときに、身近な人のために自分にできることは何かを考えて、防災士の資格を取ろうと思いました。
研修会では、グループワークなどを通じて、災害時に皆の意見をまとめるリーダーシップの大切さを感じました。僕の祖父は、体が不自由なので、避難について、家族で共通意識を持っておくことが大切だと考えています。備蓄の確認など、するべきことはたくさんありますが、大切な人を守るために、できることから始めていきたいです。

◆まずは自分の身を守れるように そして、地域の防災力を高めていきたい
○加須北中学校3年生 齋藤稜心(いつき)さん
将来の夢は、父のような消防士になって、地域の人の命を守れるようになることです。防災士の資格を取ろうと思ったのは、夢に近づくために必要だと考えたからです。
資格を取ってから思ったのは、学校の授業や地域の中で、もっと防災について考える時間が必要ではないかということと、地域の防災力を高めるためには、コミュニケーションが大切だということです。普段、犬の散歩をしているときに、地域の方とお話しする機会があります。これからは、あいさつだけでなく、避難先の確認、マイタイムラインの作成や非常持ち出し袋の準備はできているかなど、声かけをしていきたいです。

【大切な人を守るために 地震への備え】
◆ローリングストック法
食料品の備蓄は、消費期限の管理にハードルを感じている方もいるかもしれません。そこで、日常用と災害用とを分けずに、常に少し多めの食料品を買い置きし、日常で消費した分を補充するローリングストック法がお勧めです。

◆非常持ち出し品を準備
非常持ち出し品をまとめたリュックなどを、玄関や寝室に用意しましょう。備蓄は、日用品を含めて3日分以上備えましょう。
常備している薬は3日から7日分を備え、ゆとりをもって医療機関を受診しましょう。

◆家具などの転倒防止
地震時のケガの原因は家具などの転倒によるものも多く、室内の散乱は逃げ遅れの原因にもなります。
転倒した家具が出入り口や就寝位置に重ならないよう配置して金具などで固定し、ケガや逃げ遅れを防ぎましょう。

◆地域の訓練に参加
実際に訓練で体験することで、気がつくことがあるはずです。災害時は、地域のつながりが何よりの力になります。訓練での交流を通じて、もしものときに助け合える関係を築くこともできます。

◆断水に備える
飲用水は1人1日3リットルが目安です。洗濯やトイレなどの生活用水も確保しましょう。
市では、災害時協力井戸を募集しています。災害時、近所に井戸水を提供できる方は、危機管理防災課にご連絡ください。

◆絶対に必要なトイレ
断水などでトイレを我慢することは、健康被害をもたらします。災害用トイレを備えましょう。1人1日5回分が目安です。
また、便器が破損していない場合、ビニール袋や凝固剤などを備えていれば、簡易トイレがつくれます。

この他、地震への備えについて詳しくは、加須市地震ハザードマップ情報面をご確認ください。

【ご活用ください】
◆防災出前講座
対象:市内在住・在勤・在学の約10人以上で構成された団体
とき:
・平日10時~20時
・土・日曜日、祝日10時~17時
※12月28日〜1月5日を除く
ところ:市内公共施設、集会所など
申込期限:開催希望日の約1カ月前

問合せ:危機管理防災課
【電話】内線257

◆耐震改修工事補助金制度
市内業者による既存木造住宅などの耐震診断・耐震改修工事にかかる費用の一部を補助します。
※必ず申請前にご相談ください。
市職員による無料簡易耐震診断も行っています
※二次元コードは、本紙9ページをご覧ください。

問合せ:建築開発課
【電話】内線283

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