■縄文・古墳時代のムラ 萩原遺跡
騎西城周辺は、以前から遺跡の存在が知られており、発掘調査がたびたび行われてきました。その結果、旧石器時代から近世までの遺構や遺物が多数出土し、地域を知る貴重な資料となっています。
萩原遺跡は、キャッスルきさい南西側の騎西城山公園一帯にあり、約2万年前(旧石器時代)のナイフ型石器、約4千年前(縄文時代中期から後期)の住居跡(5軒)から土器・石器などが出土しています。萩原遺跡に近接する道上(みちかみ)遺跡(1軒)・中宿(なかじゅく)遺跡(1軒)、西方の修理山(しゅりやま)遺跡(13軒)でも、ほぼ同時期の住居跡が確認されています。
また、約1500年前(古墳時代中期から後期)の住居跡(13軒)も確認され、土師器・須恵器・土製品・石製品などが多数出土していることから、萩原遺跡付近は、縄文・古墳時代の2度にわたりムラを形成していたことがうかがえます。
萩原遺跡の出土遺物の一部は、郷土史料展示室(騎西城)で、他の資料とともに見ることができます。
紹介者:野中松夫 加須市文化財保護審議会委員
○騎西城山公園
住所:外川457-1
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223
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