新年度がスタートしました。今号の特集は新年度の予算です。予算はどう編成するのかご存じですか?
まず、社会経済情勢や、国、県の動向、市の目指すまちづくりの現状と課題、その解決のための計画などを踏まえて、予算の編成方針を定めます。
その方針に基づき、各部から事業執行のための予算の要求が出されますが、その時点での歳出の総額は、往々にして財政担当が見込んだ歳入の総額を上回り、いわゆる「収支ギャップ」が大赤字となります。今回は約47億円の赤字でした。
その収支ギャップ解消のために、約750本全ての事業の必要性や効果、見積内容などを精査しながら、優先度を見極め事業を取捨選択し「査定」を行います。潤沢な歳入があれば要望どおりの歳出の予算付けが可能となります。まさに「入(い)るを量りて出(い)ずるを制す」です。
人件費や民生費が伸びれば、他の分野の歳出を圧縮せざるを得ません。今は「あれもこれも」は難しく「あれかこれか」の選択の時代です。
そうした予算編成の結果が、特集の新年度予算です。
赤ちゃんからお年寄りまで老若男女全ての市民の皆さまの「安全」を守り、「安心」を支え、「未来」につなぐために、あらゆる課題に向き合う全方位戦略の予算です。
入るを量りて出ずるを制す!
加須市長 角田守良
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