昨年1年間に市長室を訪れた人は228件737人いました。中でも3月と4月は離任や就任挨拶などで訪れる人が多いシーズンです。
そんな中、先日市内にある県立不動岡高等学校の新しい校長先生が訪れ、意見交換する機会を得ました。
新校長先生は3兄弟で、長男は県教育長、次男は市内にある開智未来中学・高等学校創立時の校長、三男が今年度母校の不動岡高等学校の校長と、皆教員です。3兄弟のお父さまは私の中学時代の恩師でした。
加須市の少子化の現状と課題について話していたら、校長先生曰く「高校も30年先を見ながら、危機感を持って、今どうするかを考えなければならない。不動岡高校で学ぶことの意義と特徴を出していかないと生き残れない」と熱く語ります。「では具体的には?」と問うと「授業の不動岡といわれるような特徴を出していきたい」。
県内伝統校の男女共学化や中高一貫化などもそういうことなのかなと思います。
市政も同様です。市民の皆さまの健康づくりも、ハードとソフト両面にわたるまちづくりも、現状と課題を把握し、その解決のための将来ビジョンを構想し、実現に向けて効果的な一歩を不断の努力で積み重ねていかなければなりません。宮本武蔵の「五輪書」にありますとおり、まさに「遠き所を近く見、近き所を遠く見」て取り組んでまいります。
遠くを近くに、近くを遠くに見る!
加須市長 角田守良
<この記事についてアンケートにご協力ください。>