「あれもこれも」から「あれかこれか」へということがよく言われます。地方自治体では少子化や高齢化、人口減少などの変化の中で、まちづくりに係るさまざまな要望を全て実現していくことが不可能であり、優先順位を付けて対応することをそう言っています。「選択と集中」と言い換えることもあります。
議員や市民、団体などから受ける要望の内容はあらゆるジャンルに及び実にさまざまです。ソフト面での事業レベルの要望や提案は、ニーズや効果、必要性を踏まえて、例えば「安全」に関わる事業や「健康」づくり事業などはどんどん取り入れています。トライandエラーは望むところです。
しかし、施設建設事業、例えば美術館やスポーツ施設、文化施設などのいわゆる「箱物」の整備については計画的な検討が必要です、と答えています。
どこに、どのような施設がなぜ必要なのか、整備効果はあるのか、イニシャルコストやランニングコストはどのくらいか、財源の見込みはどうか、そして総合振興計画や関連の部門計画にその整備の位置付けがあるか、といったことを明確にして市民の理解と合意形成をいただくことが必要です。その上で施設ごとの構想や計画をまとめ、予算化、事業化という形にしていくことになります。
市として欲しい施設はたくさんありますが、今後も計画を基本に持続可能な自治体としての都市経営に努めてまいります。
選択と集中の時代!
加須市長 角田守良
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