■玉敷神社神楽 山の神の舞
玉敷神社神楽には番外を含めて17の演目があります。その一つの「山の神の舞」には、角の生えた三つ目の青鬼のような面が用いられます。面には「正保(1644~1648年)」の元号が記され、玉敷神社に現存する神楽面の中で最も古いものです。山の神は、春になると山から里に下りて田の神となり、稲の生育を見守って、秋の実りと共に再び山に戻っていきます。
♪スッパ スッパ ヒョーロ ローロ スッパ スッパ ヒョーロ ローロ パッピィ ヒョーオ♪
(楽太鼓、笛、鞨かっ鼓(かっこ)の音)
左手を腰にとり、右手に鈴を持ちながら足拍子を踏んで鈴を大きく左右に振る、独特で大変リズミカルな舞です。途中から左手にお皿をとり、調子を早めて四方の柱に向かって舞っていきます。
玉敷神社神楽の特色は、この四方の柱を舞う伝統的所作(四方固め)の繰り返しが全ての演目で見られることで、国の重要無形民俗文化財指定の要因となりました。
神楽は毎年2月1日、5月5日、7月15日、12月1日の13時30分から行われます。ぜひ、ご観覧ください。
紹介者:齋藤みちよ 加須市文化財保護審議会委員
○玉敷神社
住所:騎西552-1
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223
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