■令和4年度決算総括
◆令和4年度決算は前年度と同規模の水準となりました
令和4年度決算は、昨年度決算との比較で歳入、歳出ともに0.6%減少しました。
◇歳入はふるさと納税が好調(受入額埼玉県内1位)
歳入は、市税が増加したことや、ふるさと納税が昨年度に引き続き好調であった一方で、国庫支出金が減少しています。これは、国からの補助により令和3年度限りで実施した子育て世帯への給付金事業の影響によるものです。
◇歳出は道路の舗装工事等、道路維持にかかる経費が増加
歳出は、道路の舗装工事等の予算を増額して実施したことから土木費が増加しました。一方、令和3年度で西小学校給食室建設工事が完了したため教育費が減少しています。
◇健全な財政運営
財政破たんを早期の段階で回避するための指標である「財政健全化判断比率」は、令和4年度決算において全て早期健全化基準の数値を下回っており、市の財政は健全な状態にあるといえます。なお、昨年度は将来負担比率が4.8%でしたが、充当可能財源などが将来の負担を上回ったことから、令和4年度は算出されず、改善されています。
総合振興計画に基づき事業を着実に実施しながらも、健全な財政運営を継続してまいります。
◆家計に例えると
◇令和4年度決算を月収30万円の家計に変換
市税や使用料、諸収入は家計でいうところの「給与」にあたります。支出のもっとも多くを占めるのが、医療、教育費、保険料にあたる扶助費や補助金などです。
また、翌月への持ち越し(繰越金)が出ており、収入の範囲で支出のやりくりができていることがわかります。
〔収入〕
給与(市税、使用料、諸収入など)…12.6万円(42.0%)
預金の取り崩し(繰入金)…1.5万円(5.0%)
前月からの持ち越し(繰越金)…1.8万円(5.9%)
親からの仕送り(地方交付税、国県支出金など)…13.2万円(44.1%)
銀行からの借入れ…0.9万円(3.0%)
収入合計…30万円
〔支出〕
食費(給与等の人件費)…4.1万円(14.7%)
医療、教育費、保険料(扶助費や補助金など)…10.3万円(36.7%)
光熱水費、通信料(物件費)…4.7万円(16.8%)
子どもへの仕送り(特別会計への支出)…2.8万円(9.8%)
ローンの返済(公債費)…2.8万円(9.8%)
家の修繕(普通建設事業費等)…1.2万円(4.2%)
預金(積立金)…2.3万円(8.0%)
支出合計…28.2万円
翌月への持ち越し(繰越金)…1.8万円
◆財政健全化判断比率
北本市の財政状況は「健全」
国は地方公共団体の財政破たんを早期の段階で回避するため、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」(平成19年法律第94号)を定めています。この法律によって、地方公共団体は「健全化判断比率」を算定し、公表することになっています。市の財政が健全かどうかを判断するにあたって、この比率が目安になります。
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