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《特集2》まつりがつなぐ想い(1)

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

新型コロナウイルスの影響で、中止を余儀なくされた様々な「まつり」。担い手の不足、継承者の問題などを抱えながらも、現在、市内では徐々に「まつり」が再開され始めています。
今回は、そんな「まつり」に想いを寄せる皆さんから話を聞きました。

■〔まつりびと〕01 中丸コミュニティ委員会 加藤芳雄(よしお)さん
中丸コミュニティ委員会会長として地域のつながりづくりのため、コミュニティ単体のまつりやイベントを仕掛けています。
『地域に〔ヨコ〕のつながりを作るのがコミュニティ。まつりはその機会なんです。』

◇つながりを失わないために中丸で「宵まつり」を開催
中丸コミュニティ委員会の会長を務める加藤芳雄さんは、中丸生まれ、中丸育ち。つながり作りのため、地のまつりを積極的に企画してきました。
「子どもから大人まで輪になれる機会って、まつりくらいしかないんですよ。コロナでイベントができない時期は、中丸の皆さんも寂しがってましたね。そこで、昨年は中丸コミュニティ単体で『宵まつり』をやってみたんです」
毎年11月に開催する北本まつり「宵まつり」。市内8圏域のコミュニティのねぷたが集う一大イベントですが、新型コロナウイルスの影響で開催できない時期が続きました。そんな中で昨年、中丸コミュニティは独自に『宵まつり』を開催。公民館の駐車場に、北本まつりで運行する中丸コミュニティのねぷたが登場し、地元の北中丸囃子連による演奏が行われ、おまつり気分を味わえる模擬店も出店しました。
「市の中心から離れた地域なのでそこまで人は来ないだろうと思っていました。ところが、とにかく人がたくさん来てくれて。中丸外の人もいたんだと思いますが、北本ってこんなに子どもや若い夫婦がいるんだなと驚きました」

◇人は減っても、できることはきっとある
七夕祭りや運動会など、地元の外の人たちも自由に参加できる形でイベントを企画すると、SNSなどを通じて市外からも若い家族が参加したり、「市外に住んでいる孫を呼んでもいいか」と聞かれるようになりました。そうして遊びに来た人たちが『北本っていいな』と感じてくれるかもしれない。加藤さんはそう考えています。
「今はどこも住む人が減っていて、地域の担い手が不足している。小さな地区だと難しいことも、『コミュティ』という括りなら、人が多い地区が少ない地区を補って、できることがあるんじゃないかと思います」

◇〔うちの自慢!〕上州風!?桶太鼓
中丸コミュニティは、今年新たに2つの大きな桶太鼓を導入。大工の加藤清さんが無償で台座を製作しました。今年の七夕まつりでお披露目したところ、子どもたちが進んで太鼓を叩き、大盛況。今年の北本まつりでは、中丸コミュニティの太鼓にも注目です!

■〔まつりびと〕02 よさこいチーム 華舞旗(かぶき)の皆さん
北本市やその近隣を拠点に活躍するよさこいチーム。毎月のようにさまざまなまつりに出演しています。
『思いっきり踊るのは楽しい。地元で踊れるのが一番です!』

よさこいチーム「華舞旗(かぶき)」は、平成27年に誕生し、現在は18人のメンバーで活動しています。中学生からよさこい歴20年のベテランまで、さまざまな年代の人たちが参加していますが、皆さんとっても仲良しで、練習中も笑顔が絶えません。
振り付けを指導するのは勝股礼子さん。北本出身で、モットーは「楽しく和気あいあい」です。
華舞旗の皆さんは、ほぼ毎週金曜日に学習センターで練習を重ね、北本まつりはもちろん、鴻巣の花火大会や羽生よさこい祭りなど、毎月のように市内外でよさこいを披露しています。昨年は、鴻巣出身の歌手・さくまひできさんによさこい曲を作ってもらい、舞台でコラボレーションを果たすなど、精力的に活動。人前で思いっきり踊ることで練習に張りが生まれ、ストレス解消になっています。
今年の北本まつりでの演目も考えているという勝股さん。
「いずれは北本のよさこい曲も作ってもらえたら…と思っています。やっぱり地元で踊れるのが一番いいですね」

◇〔うちの自慢!〕よさこい旗
華舞旗の大きな特徴の一つが、ひときわ大きなよさこい旗。
風にたなびく旗がよさこいによりいっそう華を添えます。

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