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取材ノート

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

広報担当者が独自に取材した地域の取組み、活動等についてお届けします。

■猫は『かわいい』だけじゃない 命の重さ理解して 「しっぽのしらべ」保護猫譲渡会
市内で野良猫を見かけたことはありますか。飼い主がなく、外に放されている猫は病気のリスクを抱え、地域のトラブルにもなり得ます。こうした猫たちを保護し、「里親」を探す譲渡会が市内で開催されていると聞き、取材に伺いました。お邪魔したのは、毎月第一・三日曜日にかがやきサロン(荒井3-79)で開催される『しっぽのしらべ保護猫譲渡会』です。
「2年前の夏から、この場所をお借りして譲渡会を開催しています」
こう話すのは、保護猫団体『しっぽのしらべ』の岡田さん。この日は、保護猫20匹がお披露目されていました。ケージから覗く表情は穏やかですが、環境の変化に敏感な猫たちは、譲渡会では緊張状態。むやみに触ることはできません。
『しっぽのしらべ』のメンバーは代表の笹本さん・小島さん・関口さんご夫妻・岡田さんの5人。県内を中心に、野良猫の保護や里親探し、TNR(野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻すこと)を行っています。
「殺処分数を減らすためには繁殖制限をする必要があるんです」と岡田さんは語ります。
猫の保護のために本庄市やさいたま市にも出向き、一時は預かり猫が70匹に及ぶことも。それでも、里親がすぐに決まるわけではありません。希望者には、最後まで飼い続けることができるか等を審査し、誓約書を書いてもらって初めて譲渡が成立します。
「単身の方には、ご本人に何かあったときに猫を任せる人がいるかも確認します。だって、命ですからね」と関口さんは語ります。
皆さんに猫を飼う上の心構えについて聞くと、(1)外に出さないこと、(2)不妊・去勢手術をすることだと教えてくれました。
「猫は人間が飼うために作られた動物で、外で生きていくようにはなっていない。不妊・去勢手術をすれば病気のリスクも減るし、発情期のストレスもなくなります。かわいいけれどその分大変なことも多い。きちんと理解して飼ってもらいたいですね」

「しっぽのしらべ」
ホームページ(本紙情報面26ページの二次元コード参照)
Instagram:@sipponosirabe

問合せ:市長公室シティプロモーション・広報担当
【電話】594-5505

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