■こどもの居場所が私にくれたもの
◇こども食堂なんて興味なかった 江藤幹子(えとうみきこ)さん
もともと、こども食堂には全然興味がなかったんです。夫が料理人だから、料理も作ってもらう方でした。
残りの人生、このままゆっくり過ごすのも良いけど、これまでいろんな人にお世話になったから、恩返しをしようかなって。それで、こども食堂についてもう一度考えてみようと去年の12月に北本市社会福祉協議会に相談に行ったんです。「うちは週1しかできないんですけど」って話したら「十分です」って(笑)。話を聞いて自宅でカレーを作るくらいならできるかもと思って、今年の2月から「みやうち子ども食堂」を始めました。
ここに来る子たちはひ孫みたいなもの。コロナでお休みしたら、こどもたちが「大丈夫だった?」って心配してくれたのが嬉しかったね。だんだん「この子たちが成長するまで長生きしたい」って思うようになりました。
今は毎日スマホでレシピばかり調べてます。美味しいものを作って、こどもたちに喜んでもらいたいから。こんなことなら、夫にもっと料理を教わっておけば良かったな(笑)。
みやうち子ども食堂
日時:毎週木曜日
場所:お問い合わせください
問合せ:【電話】592-6506
※要問合せ
◇ここは友だちをつくる場所 蓜島(はいしま)ももさん
学校でボランティア募集のチラシをもらったのがきっかけで、北本市社会福祉協議会のフードパントリーのお手伝いに参加しました。それから、社協の方に声をかけられて、いろんなこども食堂のお手伝いをしてます。
よく参加しているのはすまいる食堂。「高校生のお兄さんも来てるし、ももちゃんも来てみる?」って誘われて。お母さんと一緒にお菓子作りや料理をしたりして、楽しいなって思ってたから、料理を覚えるいい機会だと思って参加しています。初めは包丁も握らせてもらえなかったけど、一緒に料理を作る皆さんや料理人の樋口さんが優しく教えてくれるので、ずいぶん上達したと思います。
こども食堂のお手伝いに行くようになって、いろんな年代の友だちが増えました。スタッフさんやそこで知り会った同年代の子たちと仲良くなれたし、小さい子も可愛いなって思います。こども食堂は友だちを作る場所って感じです。
すまいる食堂
日時:毎月第2日曜日
場所:コミュニティセンター(本町8-156-3)
問合せ:【電話】048-786-6005(保泉(ほずみ))
※要問合せ
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