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〔特集1〕私たちのデーノタメ遺跡(2)

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

■デーノタメ遺跡に夢中な“北本縄文人”
◆台原縄文音楽祭主催・ジャズ喫茶「中庭」のオーナー兼演奏家 落合康介さん
『縄文の楽しみ方は人それぞれ。色々な入口があっていいと思う。』

昔から実家の畑でたまに土器を拾うことがあったりして、縄文は割と身近な存在でした。音楽活動をする中で、音楽の起源、生活の音について考えてみたくて、「縄もんセッション」っていうイベントを開いてたこともあるんです。だから北本団地に「中庭」を開くと決めたころ、近くにデーノタメ遺跡があるって聞いたときは縁を感じましたね。
僕は前に井戸尻遺跡のイベントで聞いた、「山の上から見る景色が一緒なら、登る道がどこからだっていいじゃない」っていう言葉が好きで、遺跡とか縄文の楽しみ方も一緒じゃないかなと思ってます。
縄文を学術的に楽しむ方法もあるけど、もっと感覚的に楽しむこともできる。そう思って、台原縄文音楽祭では解説を聞くような左脳で楽しむ内容と、音楽や踊りみたいな右脳で縄文を楽しむものの両方がある場にしています。
もう一つ大事にしているのは、日常の延長として自然体で楽しめること。そろそろデーノタメ遺跡がテーマの盆踊りみたいな、皆が気軽に参加できる曲も作りたいですね。将来、再現されたデーノタメの杜で、皆で踊るのが楽しみです。

◇台原縄文音楽祭
令和2年から開催されている縄文イベント。今年は台原地区の畑を会場にデーノタメ遺跡の解説付きツアーやトークセッションの他、音楽演奏やダンス、土器作りなどを行った。

◆デーノタメ縄文の杜(もり)プロジェクトのメンバー 藤生(ふじゅう)英雄さん
『子どもたちに、地元の歴史や生活の実体験を楽しんで欲しい。』

デーノタメ遺跡を知ったのは去年の広報紙を読んだ時でした。北本に住んで25年になりますが、このまちにこんなすごい遺跡があるなんて知りませんでした。数年前に退職して、改めて自分の住むまちのことが知りたいと思ったときに、たまたま広報紙で知ったデーノタメ遺跡のシンポジウムを聞きに行ったんです。
学術的な難しい話だろうと思っていたらすごく面白くて。市民の方が登壇していて、色々な活動があることを知ったんです。思わず妻を誘って市役所へ紹介してもらいに行きました。
今はデーノタメ縄文の杜プロジェクトで、代表の早野さんたちが毎月のように土器づくりやトチ拾い、クルミ収穫などの活動を計画してくださるので、夫婦で参加を楽しみにしています。たぶん遺跡に出会わなければ、こんな体験をする機会はなかったと思います。知り合いも増えて、このまちが自分の地元になったっていう実感が出てきました。
多くの人や担当部署の皆さんの熱意がようやく実っての国指定、本当にすごいです。5000年前から現代まで、地続きで続く歴史を肌で感じられる貴重な場所で、子どもたちに地元の歴史や生活とモノづくりの実体験を楽しんで欲しいですね。

デーノタメ縄文の杜プロジェクトについて知りたい、参加したい人は、【E-mail】denotamejyomon@gmail.comまでご連絡ください。

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