■第138回 健康豆知識 『危険ないびきについて』
いびきは睡眠中に落ち込んだ舌で空気の通り道が塞がれ、狭くなった箇所の空気の出入りで周囲の組織が震える事で生じます。
いびきには比較的安全な「単純いびき症」と、命に関わる危険のある「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」、これら二つの中間状態である「上気道抵抗症候群」があります。単純いびき症ではいびきをかいても熟眠でき、寝起きも良く、あまり問題ありません。睡眠時無呼吸症候群では常時大きないびきをかき、呼吸がしばらく止まり、その後またいびきが再開します。
上気道抵抗症候群では無呼吸こそ伴わないものの、空気の通り道の狭さで呼吸がしづらくなるため、激しいいびきとともに睡眠の質が低下し、日中の強い眠気や集中力の低下など、睡眠時無呼吸症候群と同様の症状が現れます。
睡眠時無呼吸症候群では無呼吸になっている間の窒息状態と、いびきをかいている間の低呼吸とによって睡眠中は低酸素状態になります。この状態が一晩中かつ連日続くため、体の負担は相当なものです。この負荷によって高血圧や糖尿病などの生活習慣病となり、脳卒中や心血管系疾患を引き起こすリスクが上がります。
強いいびきが続いている状態は、一緒に寝ているパートナーにとっても危険な場合があります。睡眠時無呼吸症候群のいびきは毎日続くため、一緒に寝ているパートナーは慢性的な寝不足に陥る傾向があります。この慢性的な睡眠の質の低下は、生活習慣病の発症やうつ、認知症といった精神疾患、慢性頭痛、その他にも日中の眠気や集中力・作業効率の低下、といった悪影響を招きます。
「自分は大丈夫」「所詮ただのいびき」こう思われる方も少なくないと思いますが、いびきの程度や、どの程度身体への影響が出ているかはきちんと調べてみないとわかりません。他者にいびきを指摘されたような方は安易に自己判断せずに、まずは相談しやすいお近くの先生に一度相談してみる事をおすすめします。
提供:一般社団法人 桶川北本伊奈地区医師会
■埼玉県小児救急電話相談~休日や夜間、お子さんの急な病気やけがのとき~
家庭での対処方法や受診の必要性について、看護師が電話で相談に応じます。
【電話】♯7119番、♯8000番
※ただし、IP電話、ひかり電話、ダイヤル回線をご利用の場合は、048-824-4199、048-833-7911へおかけください。
相談時間:24時間365日
■小児初期救急医療体制(桶川・北本・伊奈地区)~平日の夜間、お子さんが病気やけがのとき~
当番医療機関のお問い合わせは埼玉県央広域消防本部へ
【電話】597-3301(自動音声案内)
診療日:毎週月~土曜日(祝日、年末年始[12月29日~1月3日]を除く)
診療時間:20:00~22:00
診療医療機関:桶川・北本・伊奈地区の医療機関が在宅当番医(輪番)制で実施(診療日によっては市外の医療機関が当番医となります)
診療内容:急患に対する応急処置
その他:健康保険証をお持ちください。夜間診療となるため、会計等の取扱いが異なります。また、受診前に当番医療機関への電話連絡をお勧めします。
■大人の救急電話相談~休日や夜間の急な病気やけがのとき~
【電話】♯7119番(プッシュ回線、ひかり電話、携帯電話をご利用の場合)
※ダイヤル回線、IP電話、PHSをご利用の場合は、048-824-4199へおかけください。
相談時間:24時間365日
■休日診療(当番医)
期間:4月8日~5月7日
診療時間:9:00~17:00(時間厳守)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>