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自治体の皆さまへ

〔特集〕自治会の今とこれから(3)

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

■北本自治会最前線
北本市には全111自治会があり、自治会ごとに独自の活動や工夫を行っている場合も多くあります。ここではユニークな自治会の活動を4つご紹介します。

◆01.西二地区自治会〔移動スーパー×集会所で人のつながりを生み出す〕
~この地域をどうしていくか、みんなで考えるために自治会がある。~

◇移動スーパーがきっかけで新たなサロンが誕生
西二地区自治会に移動スーパーが巡回するようになったのは、令和3年10月のこと。自治会の集会所前へ、毎週月曜日と木曜日の10時20分に食材をたくさん乗せた軽トラックがやってきます。「商品をリュックに詰めてくれたり、今回なかった商品も次回は仕入れてくれたりと、きめ細やかに対応してくれるんです」と話すのは元自治会長の杉田仙太郎さん。地域で認知されるようチラシやLINE等で告知し、今ではお年寄りの買い物支援として欠かせない存在になりました。「以前は外で移動スーパーを待っていたんですが、夏は暑いので集会所で待つようになったんです」と集会所を管理する田中敬子さんは言います。毎回集会所に集まるうちに、お互いに顔なじみに。折り紙が得意な人がいたことから、折り紙を楽しむサロン「月曜友の会」が開催されるようになりました。「友の会」は朝から集会所に集まり、移動スーパーが到着したら買い物へ。買い物後もお昼まで折り紙をして過ごします。皆さんは「私たち『友の会』で知り合ったんです」「家にいるより、ここでおしゃべする方が楽しくて」とのこと。
サロンの他にも活発に利用されている西二自治会集会所。隣接する空き地で家庭菜園も始め、親子向けの収穫体験も行いました。
令和6年度自治会長に就任した桜井雅人さんはこう話します。「自治会長になって移動スーパーや集会所がこれだけ活用されていることを知りました。この地域をどうしていくかをみんなで考えるために自治会は必要。地域に役立てるよう取り組んでいきたいです」

◇〔Pick Up〕自治会長OBによる「参与会」
西二地区自治会には自治会長OBからなる「参与会」というグループがあります。令和6年度自治会長の桜井雅人さんは、仕事で忙しくこれまで自治会活動に関わることはありませんでしたが、退職後の今年1月に、参与会の皆さんに自治会長就任を打診されたそうです。「参与会の皆さんが私の次の自治会長の候補も考えてくださっていると聞いて安心しました」と桜井さんは言います。後任探しは自治会長の一番の大仕事。地域の先輩たちが担うことで現役の会長さんの負担軽減につなげているそうです。

・できる範囲でちょっとしたあいさつや声掛けで地域の人たちを見守りたいです(副会長・集会所担当 田中敬子さん)
・困ったときに助け合うとか「あの人どうしてるかな」と気にかけるのを維持するのが自治会です(元自治会長 杉田仙太郎さん)

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