◆02.西高尾8丁目・高尾チサン自治会〔自治会運営のデジタル化を目指す〕
◇ホームページやLINE WORKS(ワークス)で時代に合った情報発信を令和6年度から自治会長となった小下賛史さんは、自身の知識を活用して自治会運営のデジタル化を進めようと考えています。「最初に自治会のホームページを作りました。自治会報や総会資料などの回覧物のデータや、集会所の清掃・資源ごみの回収・幹事(役員)会その他イベントの日程を掲載しています」
さらに、自治会のLINE WORKSのアカウントも取得。自治会員さんのLINEにホームページの更新通知等を配信しています。「地震があった時は、安否確認を行う内容を送信しました。LINE上で『うちは無事です』と報告してもらえれば災害時にも役立ちます」。幹事の連絡調整もLINEグループで行い、次の幹事会の議題などを共有しています。
「LINEに抵抗のある方もいますし、今後しばらくはLINEやホームページと、従来の紙の回覧を併用していくつもりです。自治会報や幹事会でPRして、少しずつ会員の皆さんに浸透させていきたいと思います」
◇〔Pick Up〕高齢者もデジタルに親しんでもらいたい
小下さんには一つ成功体験があります。「遠方に80歳を過ぎた両親が住んでいますが、スマートフォンを送ってテレビ電話で使い方を解説したところ、今ではPayPayもゲームも使いこなすようになりました。自治会でも、高齢者の方向けに講習会などを行ってデジタルに強い自治会にしていけたらいいなと思います」
◆03.緑三丁目自治会〔2自治会の合同開催でまつり拡大、参加者増〕
◇子ども向けに内容変更 2会場でまつりメニューが拡大
「緑三丁目自治会では、近年、ご高齢の方の退会が進む一方、若い世代の新しい会員も増えたことから、令和4年度に夏まつりの内容を大きく見直しました」と話すのは、自治会長の堀江哲雄さんです。「従来は、リヤカーに乗せた神輿を子どもが中心になって曳き歩いていましたが、曳き手減少のため、小さい子でも気軽に参加できる子ども向けの縁日スタイルに変更したんです。さらに、前会長の小野さんと本宿8丁目自治会長とのつながりで、合同開催することになりました」
会場を緑3丁目と本宿8丁目の2箇所に分散することで、スペースが広がりまつりメニューが拡大。緑3丁目会場は縁日コーナーで、ヨーヨー釣りやパントマイムやスイカ割り大会を開催しました。本宿8丁目会場は体験コーナーで、竹馬乗りや囲碁・将棋、太鼓演奏が行われました。その後、大人にはカラオケで楽しい時間を過ごしてもらいました。
「2会場で開催したことで混雑が解消され、参加者も大きく増加し、皆で楽しむことができました。今年も本宿8丁目と合同で夏まつりを開催する予定です」
◇〔Pick Up〕自治会長の準備は2年前から
今年度、自治会長に就任したばかりの堀江さんは、副会長を2年経験し、自治会について大まかに理解できたところだと言います。「緑三丁目自治会では、まず副会長を2年やって、その次の2年で自治会長になるという流れが続いています。副会長のときは行事の写真を撮ったり記録を残したりしながら今年度へと準備しました」
<この記事についてアンケートにご協力ください。>