■車いすラグビー日本代表パラ出場選手記者会見レポ
“今が一番強いチーム”金メダルへ確かな自信
2016年のリオデジャネイロ以降、2大会連続で銅メダルを獲得している日本。8月に開幕するパリパラリンピックでは金メダル獲得が期待されています。
7月8日、パリ大会への出場が内定した中町俊耶選手が、車いすラグビー日本代表として記者会見を行うと聞き、取材に行ってきました。
◇誰が出ても強い最高の状態
会見では、初めに岸光太郎ヘッドコーチが今回の日本代表の強みについて、「どの選手が出ても決して劣ることのない強さでプレッシャーをかけることができる。パラリンピックでも自分たちのプレーを続けていけば最終的に良い結果が出ると思っています」と語りました。
続いて、オンラインで会見に参加したキャプテンの池透暢(ゆきのぶ)選手は「自分自身が過去最高の状態だと自負していますが、チームも直近の国際大会で優勝しており、最高の状態でパリに臨みます」、副キャプテンの羽賀理之(まさゆき)選手も「今が一番強いチームになっていると思います。このチャンスをものにして金メダルを目指していきたいと思います」と力強く語りました。
◇北本市の皆さんに明るいニュースを
質疑応答では、北本市広報から中町選手へ「東京パラから成長した部分は?」「北本市の皆さんにどんな姿を見せたいか?」と質問したところ、次のように答えてくださいました。
「東京パラリンピックでは自分のフィジカル面でまだまだ海外の選手と戦えていないのを感じさせられました。池崎選手や島川選手の世界レベルのハイポインターのプレッシャーを普段から受けながら練習することで、強いプレッシャーに対しても普段通りの自分のプレーができるようになったのが、東京パラから成長した部分だと思います」
「北本市の皆さんには、障がいを持っている僕ですけど、一生懸命がんばる姿で勇気や希望、また、金メダルを取ることでいいニュースを届けたいなって思っているので、チームとして、個人として、自分のできる精一杯のプレーをやってきたいなと思います」
さらに、ファンからの「特に注目してほしいポイントは?」という質問に対しては、副キャプテンの池崎大輔選手が「個性豊かなプレーやハードワークする姿、最後まであきらめない姿勢など、今の日本チーム全体を見てもらいたいです」と答えました。
会見全体を通し、日本代表の皆さんの、自分たちのプレーへの自信やお互いの信頼を強く感じ、パリパラリンピックが非常に楽しみになる内容でした。ぜひ、中町選手を含めた車いすラグビー日本代表を、北本市の皆さんで応援しましょう!
■車いすラグビーの楽しみ方
◆競技ルール
バスケットボールと同じ広さのコートを使用し、4対4で戦い、専用ボールをトライラインまで運ぶことで得点します。前方へのパスも可能で、投げたり、転がしたり、ドリブルやひざの上に乗せるなどして進んでいきます。選手には障がいの程度により点数がつけられ、1チーム4人の持ち点合計が8点以下になるように構成します(中町選手の持ち点は2点!)。女子選手が含まれる場合は、女子選手一人につき合計点数2.0点を上限に0.5点ずつ加算されます。
◆楽しむポイント
◇迫力満点!車いす同士のぶつかり合い
車いすラグビーは、パラリンピック競技で唯一車いす同士の接触が認められています。装甲車のような車いすがぶつかり合い、大きな金属音が客席まで聞こえてきます。その迫力と、倒されても立ち上がり相手に向かっていく選手たちのガッツある姿を楽しみましょう!
◇ローポインター(障がいの重い選手)の活躍
選手の持ち点は、障がいが軽いほど高くなりますが、4人の持ち点の合計は8点を越えてはなりません。ローポインターと呼ばれる障がいの重い選手も役割を持ち、相手の車いすの進行を止めるなど活躍する場面も多くあります。
■中町選手壮行会を開催
申込み不要。ぜひお越しください
日時:8月5日(月)10:00~
場所:市役所
応援メッセージ大募集!
詳細は市ホームページへ(本紙の二次元コード参照)
みんなで中町選手を応援しよう!
■パリパラリンピック日程
◇予選
・8月30日(金)深夜2:30、20:30
・9月1日(日)深夜0:30
※順位決定戦は現地時間で9月1日(日)・2日(月)に予定
問合せ:生涯学習課生涯スポーツ担当
【電話】594-5568
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