■月と吉川市
小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」とX線分光撮影衛星「XRISM(クリズム)」が搭載された日本のロケット「H-IIA」が、9月7日、鹿児島県の種子島宇宙センターから無事に打ち上げられました
そんな「H-IIA」ロケットの今回の打ち上げ、実は吉川市とも関連があるのです。というのも、搭載されている小型月着陸実証機「SLIM」には、吉川市が創業の地となる玩具メーカー「タカラトミー」さんがJAXAなどと共同開発した変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」が搭載されているのです
「SORA-Q」は「SLIM」が月面に着陸する直前に放出され、月面に着陸すると、一瞬にして左右に広がるように変形。「SLIM」が月面に着陸する様子や月の様子を撮影し、その画像データを地上に届けます
玩具「トランスフォーマー」など、変形するロボットを数多く開発している「タカラトミー」さんが、その技術を活かしての月面ロボット開発。約100年前に、タカラトミーを創業された、創業者・富山 栄市郎(とみやま えいいちろう)氏(吉川市平沼)の思いも詰まったロケット打ち上げだったのです
吉川市ではこれまでに、富山栄市郎氏の功績をまとめたリーフレット「富山栄市郎物語」を発行したり、今後、記念展示も計画しています。この日は、職員が手に入れた「SORA-Q」のリアル模型の試走を市長室で行い、月へ思いをはせました
ロケットから無事分離された、月探査機と観測衛星。探査機は年末ごろ月の周回軌道に到達し、着陸は年明けの予定。皆さんと共に、月面着地を楽しみに待ちたいと思います。
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