動物と触れ合うと、心が和んだり元気になったりする。
ペットとの暮らしは、私たちの日常に幸せと彩りを与えてくれます。
同時に、ペットを飼うことは、その動物の命を預かること。
飼い主には、動物が健康で快適に暮らせるようにし、最後まで飼い続ける責任があります。
コロナ禍を経て、自宅で過ごす時間が増え、ペットを新しい家族として迎え入れた方も少なくないのではないでしょうか。
動物たちは私たちに幸せや彩りを与えてくれますが、一方で身勝手な人間により、飼育放棄されたり、傷つけられてしまうこともあります。
9月20日から26日の動物愛護週間に合わせ、今月号では動物愛護について考えます。
■『ペットを飼う』=『命を預かる』こと 飼い主の責任
動物を飼うことは、動物の命を預かることです。飼い主は動物が健康で快適に暮らせるようにするとともに、社会や近隣に迷惑を及ぼさないようにする責任があります。
人と動物が共に生きていける社会の実現には、飼い主のモラルとマナーが必要です。
○動物の習性などを正しく理解し、最後まで責任を持って飼いましょう
飼い始める前から正しい飼い方などの知識を持ち、飼い始めたら、動物の種類に応じた適切な飼い方をして健康・安全に気を配り、最後まで責任を持って飼いましょう。
○人に危害を加えたり、近隣に迷惑を掛けることのないようにしましょう
ふん尿や毛、羽毛などで近隣の生活環境を悪化させたり、公共の場所を汚さないようにしましょう。また、動物の種類に応じてしつけや訓練をして、人に危害を加えたり、鳴き声などで近隣に迷惑を掛けることのないようにしましょう。
○むやみに繁殖させないようにしましょう
動物にかけられる手間、時間、空間には限りがあります。
きちんと管理できる数を超えないようにしましょう。
また、生まれる命に責任が持てないのであれば、不妊去勢手術などの繁殖制限措置を行いましょう。
○動物による感染症の知識を持ちましょう
動物と人の双方に感染する病気(人と動物の共通感染症)について、正しい知識を持ち、自分や他の人への感染を防ぎましょう。
○盗難や迷子を防ぐため、所有者を明らかにしましょう
飼っている動物が自分のものであることを示す、マイクロチップ、名札、脚環(あしわ)などの標識を付けましょう。
※環境省ホームページ[飼い主の方やこれからペットを飼う方へ]より抜粋
■大切なペットと暮らすために もしもに備えて考える
○ペットと飼い主の老いのこと
動物の種類によって寿命は異なりますが、ペットが年を取ったときのことを想定し、心構えと準備をしておくことが重要です。
子犬や子猫を飼った場合、高齢で介護が必要になる10~15年後は飼い主も同じだけ年を取っています。そのときの自身の状況を想像して、準備をしておくことが大切です。
ペットが寿命を迎えるまで責任を持って飼い続けることができないのであれば、「飼わない」「今は飼えない」と判断することも動物への愛情です。
また、けがや突然の病気など、ペットを飼えなくなるような万が一の事態にも備えておきましょう。
○災害が発生したときのこと
地震、台風などの災害が発生した場合、大切なペットも被災します。
災害が原因で大切なペットを手放すことのないよう被災した時の対応について、日頃から考えておきましょう。
ペットの防災は日常の延長にあります。また、災害時は物流が滞る可能性もあります。食べ慣れているフードやペットシーツなど、ないと困るものは日頃から消費できる範囲で備蓄しておくことも大切です。
■不幸な動物を増やさないために ペットに関する相談
動物の虐待・遺棄、飼い方、鳴き声、マナー、多頭飼育などでお困りの場合は、保健所または動物指導センターへご相談ください。
○犬に関すること
草加保健所
【電話】999・5515
○猫・その他の動物に関すること
埼玉県動物指導センター南支所
【電話】048・855・0484
■彩の国動物愛護推進員の募集
県では犬、猫などの動物の愛護や正しい飼い方について県民の理解を深めるため、ボランティアとして積極的・自主的に活動を行っていただける方を動物愛護推進員として委嘱しています。
募集期間:11月30日(木)まで
活動内容:
・動物の愛護と適正な飼養・管理の重要性について、地域住民の理解を深めるための啓発活動
・地域住民の求めに応じた、繁殖制限措置に関する助言や譲渡仲介の支援など
・動物の愛護と適正飼養を推進するため県が行う施策への協力
・その他、動物の愛護と適正な飼養の推進のため県が必要と認めること
申込み:県ホームページなどから募集要領を確認し、期限までに県生活衛生課へ
問合せ:県生活衛生課
【電話】048・830・3612
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