◆特別会計
市には、一般会計の他に七つの特別会計があります。
特別会計は、特定の事業をより円滑に進めるために一般会計から分離して収支・経理を行う会計です。
▽特別会計の種類
特別会計には、皆さまの健康保持に欠かせない国民健康保険、介護保険および後期高齢者医療の他、快適に暮らすことができるまちづくりを進めるための下水道事業や農業集落排水事業、吉川美南駅東口周辺地区の開発を行うための吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業があります。また、日々の生活には欠かすことのできない水道事業があります。
特別会計の決算額・市債現在高
※水道事業および下水道事業 資本的収支の差額は、減価償却費など内部留保資金などを充てました。
▽各特別会計の事業内容
国民健康保険
・被保険者数 12,847人(年度平均)
・保険給付費 43億6,437万円
・1人当たり給付費 33万9,719円
農業集落排水事業
・供用開始総延長 5,991.2メートル
・処理人口 363人
・1日平均処理水量 95立方メートル
後期高齢者医療
・被保険者数 9,556人(年度末現在)
※市が保険料を徴収し、広域連合へ納付。自己負担を除く医療費は広域連合から支払われる。
吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業
・事業期間 平成29年度~令和8年度
・計画人口 約4,500人
・事業面積 約59.1ヘクタール
下水道事業
・供用開始面積 670ヘクタール
・普及率 83.7%
・水洗化率 97.1%
介護保険
・要介護等認定者数 2,791人
・保険給付額 39億7,675万7千円
・1人当たり給付額 142万4,850円
水道事業
・給水世帯数 31,355世帯
・給水人口 72,573人
・1日平均給水量 271リットル(1人当たり)
◆市財政の健全度
▽各指標とも国の基準以下
次の四つの指標は「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により公表が義務付けられている財政の健全度を示す指標で「健全化判断比率」と呼ばれています。
・実質赤字比率(※1)
・連結実質赤字比率(※2)
・実質公債費比率(※3)
・将来負担比率(※4)
いずれかの指標が「早期健全化基準」(=黄色信号)以上になると「財政健全化計画」を策定し、自主的な改善努力による財政健全化が必要となります。
また「財政再生基準」(=赤信号)以上の指標がある場合は、いわゆる「財政破綻」と見なされ、「財政再生計画」を策定し、国などの関与による財政再建に取り組むことになります。
令和5年度決算から算出した健全化判断比率および公営企業の経営健全度を示す資金不足比率は、いずれも基準以下の水準を保っています。
健全化判断比率
※ア「―」の意味 会計が黒字であり、算定基礎となる赤字は発生していないことを表します。
※イ「―」の意味 将来負担額より充当可能財源などが多くなり、比率が算定されないことを表します。
実質公債費比率
将来負担比率
資金不足比率
◇用語解説
※1 実質赤字比率
市が自由に使途を決められる税などを主な財源とし、福祉・教育・まちづくりなど市の中心的な行政サービスを行う一般会計の実質的な赤字の大きさを示す比率
※2 連結実質赤字比率
一般会計や水道・下水道事業会計などのすべての会計の赤字や黒字を合算した市全体としての実質的な赤字の大きさを示す比率
※3 実質公債費比率
市が年度を越えて借り入れた借金(市債)の元金と利息の支払いの合計と、消防組合など市が属する一部事務組合などの借金の支払いに対する市負担分など公債費に準ずるものに係る、市の財政規模に対する比率
※4 将来負担比率
市や市が属する消防組合の借金をはじめとする契約に基づく債務など、市が将来負担すべき額に係る市の財政規模に対する比率
本紙4から7ページの問合せ:財政課
【電話】982・5967
【FAX】981・5392
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