◆12月3日から9日は「障害者週間」
「障害者週間」は、広く障がい者の福祉について関心と理解を深めるとともに、障がい者があらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としています。今月号では、障がい者を地域で支えるための取り組みについて紹介します。
障がい者とは、身体障がい、知的障がい、精神障がい(発達障がいを含む)などの心身の機能に障がいがある人のことで、市内には9月末現在、3170人の障がい者が暮らしています。中には高次脳機能障害※や内部障がい(心臓機能障害や腎臓機能障害など)といった見た目では分かりにくく、周囲から理解されにくい障がいのある人もいます。
市は、障がいのある人もない人も共に助け合い、地域で安心して暮らし、幸福を実感できるまちを目指しています。
※事故や病気により脳の一部を損傷し、記憶や注意などの脳機能に起きる障がい。
▽ノブくんスマイル基金
障がいのあるお子さんの保護者からいただいた寄附金をきっかけに、障がい福祉施策の発展に活用するための基金を設置しています。お子さんの愛称から「ノブくんスマイル基金」と名付け、障がい者就労促進支援金など障がいのある人が愛着のある吉川市で安心して暮らしていくための支援施策として、大切に活用しています。
寄附は寄附金控除の対象になります。皆さまの温かいご支援をお待ちしております。
障がい者が、愛着のある吉川市で親亡き後も安心して暮らしていくためのサポート基金です。
・詳しくはこちら
※二次元コードは本紙P.2をご覧下さい。
11月2日、第3回障がい者アート展の表彰式を行いました。
絵(イラスト)・工作・写真の3部門・全48作品の中から、それぞれ素晴らしい作品を生んだ4人・2団体が表彰され、市長から賞状と記念品が贈られました。
▽吉川・松伏あいサポート運動
障がいを知り、共に生きる、地域共生社会を目指して、吉川市と松伏町は、令和2年5月に鳥取県と「あいサポート運動の推進に関する協定」を締結しました。
あいサポート運動は、さまざまな障がいの特性を理解し、障がいのある人に温かく接するとともに、ちょっとした手助けを行うことで、誰もが暮らしやすい地域社会をつくっていくための運動です。
この運動は平成21年に鳥取県でスタートし、令和6年10月1日時点では8県17市6町へと広がり、県内でも13市町が鳥取県と運動の推進に関する協定を結んでいます。
市では「あいサポーター研修」を開催しています。誰もが暮らしやすいまちをつくるため、一緒に学びませんか。
〈あいサポートキッズ講習会〉
あいサポート運動について、車いすや白杖体験などを通じて、障がいがある人もない人も誰もが暮らしやすい地域社会について学びます。冬休み期間中の体験学習にぜひ。
対象:あいサポート運動に興味のある小学生
日時:12月26日(木)午前10時~11時
場所:市役所202
〈あいサポーター研修〉
障がいのある方やその家族による講演、DVDの視聴により、障がいの特性や、手助けが必要な場面などを学びます。ミニ手話講座もあります。自治会や企業向けの出前講座も実施しますので、ご希望の際はお問い合わせください。
日時:令和7年2月17日(月)午前10時30分~正午
場所:市役所301・302
〈メッセンジャー研修〉
あいサポート運動の現状やあいサポーター研修の構成についての講義により、あいサポート運動を広める講師(メッセンジャー)を養成します。
対象:あいサポーター研修を受講した方
日時:令和7年2月17日(月)午後1時30分~3時
場所:市役所301・302
○あいポーターとは?
多様な障がいの特性や障がいのある人が困っていること、必要な配慮などを理解し、ちょっとした手助けをする意欲がある方で「あいサポーター研修」を受講した人のことです。
■事業主の皆さまへ
◇合理的配慮の義務化
共生社会の実現を目指すこの法律により障がいを理由とする差別的な取り扱いは禁止されており、障がいのある方からの申し出には負担が重すぎない範囲で対応する「合理的配慮の提供」が求められています。令和6年4月からは、合理的配慮は行政だけでなく事業者も義務化されています。
・合理的配慮について詳しくはこちら
※二次元コードは本紙P.3をご覧下さい。
◇法定雇用率の引き上げ
障がいに関係なく、希望や能力に応じて、誰もが職業を通じた社会参加ができる「共生社会」実現の理念の下、国・地方公共団体や民間企業には法定雇用率(従業員における障がい者の割合)以上の割合で障がい者を雇用することが義務となっています。
今後も段階的に法定雇用率の引き上げが予定されていますが、一方で雇い入れやその雇用継続に関する相談支援、加齢に伴う課題に対応する助成金の新設など、事業主への支援が強化されています。
・法定雇用率について詳しくはこちら
※二次元コードは本紙P.3をご覧下さい。
■優先駐車区画などは必要な人のために
令和5年11月から「埼玉県思いやり駐車場制度(パーキング・パーミット制度)」が始まりました。これは公共施設や商業施設などに設置されている「車椅子使用者用駐車区画」および「優先駐車区画」の適正利用を推進する制度です。
思いやりのある駐車にご協力をお願いします。
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