◆犯罪被害者とその家族の人権に配慮しましょう~心の痛みを理解し、寄り添いましょう~
犯罪被害は、理不尽に誰の身にも起こり得ます。ある日突然、自分自身や家族が犯罪や事故に巻き込まれ命を奪われたり、負傷してしまうことがあります。また、犯罪被害に遭うと、犯罪などによる被害だけでなく、被害に遭ったことによりさまざまな問題(二次被害)に直面することになります。
犯罪被害によって引き起こされる問題を理解し、自分のこととして捉え、考えてみましょう。
▽犯罪被害者やその家族が直面するさまざまな問題(二次被害)
(1)心身の不調
突然の出来事により心も体も動かない状況になります。記憶があいまいになったり話が理解できなくなったりします。その後、身体的な不調や精神的な不調が続くことがあります。
(2)仕事や学校、住まいでの困難・問題
身体的・精神的被害のために仕事や学校に行くことができなくなります。自宅などが事件現場になった場合や近隣のうわさ、好奇の目にさらされるなどの精神的苦痛により不本意な転居をしなければならなくなることがあります。
(3)経済的な負担・問題
犯罪被害により生計を担っていた人を失ったり、仕事に行けなくなることにより収入が途絶え、経済的に困窮することがあります。
(4)周りの人からの言動による傷つき
周りの人たちからの興味本位による質問やうわさ、被害者側に何か問題があったなどの言動があると、被害者やその家族はとても傷つきます。
(5)加害者からのさらなる被害
捜査や裁判の過程において、加害者から謝罪がない・反省していない・責任逃れをするなどがあると、被害者やその家族の苦痛はより大きくなります。また、加害者から報復されるのではないかという不安や恐怖を感じながら生活することになります。
●私たちができること
もしあなたの周りにいる、知人や友人が犯罪被害に巻き込まれてしまったときは、被害者やその家族の立場を思いやり、静かに寄り添い、見守りましょう。そのことが被害者を孤立から守り、その心情を理解することにつながります。
そして、実際に困っていることが分かったら、あなたができること、助けとなることをしてください。その時は、相手の気持ちや立場を尊重し、自分の気持ちを押し付けないようにしましょう。
問合せ:市民参加推進課
【電話】982・9458
【FAX】981・5392
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