■“歯科が変わった”パート16~医療DXについて~
最近、「医療DX」という言葉をよく聞かれると思いますが、実際にどんなことかといいますと、歯科の場合は通信機器などを用いてその患者さんの全身状態や服薬情報を医科や薬局と協力・連携して取得した上で歯科治療をしたり、あるいは口腔機能の状態や歯科治療の経過を報告して医科の治療に役立ててもらうことをいいます。
歯科の二大疾患の一つである歯周病が糖尿病を促進したり、口腔機能不全症(食べたり、飲んだり、話したりが上手くできないこと)が医科での治療の妨げになったり、回復を遅らせたりしないようにするために情報交換を行って、その情報を基に全身疾患と並行して歯科治療を行うことで、よりいい状態での回復を図ることを目的としています。
医科歯科連携包括ケアシステムというのは以前からあったのですが、それがいろいろなケースにおいてより具体的に、迅速に対応できるようになってきました。今現在、吉川歯科医師会は吉川中央病院との協力のもとに入院患者さんの口腔ケアを昨年7月より実施しています。また吉川市には東埼玉歯科医師会吉川在宅支援窓口というのがありまして、入院されている方や自宅で寝たきり状態になっている方への往診による歯科治療ができるシステムもあります。
マイナ保険証の導入により診療所の窓口でも混乱をきたしている状況もありますが、電子カルテや電子処方箋などの普及により情報交換が迅速に対応できることで、より安全・確実・簡単に診療ができたり、診療の幅が広がることにより、今までは設備不足でできなかった困難な疾患でも情報交換により近くの病院や診療所で受けられるようになります。まだ始まったばかりですぐには難しいところもありますが、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
吉川歯科医師会 だて歯科クリニック 伊達敬規(だてよしき)先生
■無料口腔衛生相談(要予約)
▽2月の当番医(吉川歯科医師会)
・きよみ野こども歯科矯正歯科
【電話】983・7744
・うちだ歯科
【電話】940・5539
■子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種期間が延長されます
令和7年3月末までとされていた子宮頸がん予防(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種期間が、次の(1)~(3)のすべてに該当する方を対象に令和8年3月31日まで延長されます。
(1)平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性
(2)令和4年4月1日~令和7年3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種している
(3)HPVワクチンの既定の接種回数を完了していない
■県「がんワンストップ相談」
働くがん患者さんの治療と仕事の両立を支援するため、複数の専門職による相談会を開催します。
日時:2月6日(木)・20日(木)、3月6日(木)・13日(木)午後6時15分~8時15分(午後7時45分最終受け付け)
内容:
[相談方法]対面、電話、オンライン
[相談対応職種]看護師、医療ソーシャルワーカー、両立支援促進員
対象:県内在住または在勤する就労中のがん患者の方(休職中の方も含む)
申込:電話、メール、または県ホームページから県疾病対策課へ
【電話】048・830・3651
【メール】a3590-06@pref.saitama.lg.jp
※詳しくは県ホームページをご確認ください。
■乳幼児相談(会場は美南子育て支援センター)
日時:3月7日(金)午前10時~10時40分
※20分間隔で予約を受け付けています。
内容:身体測定、保健師や栄養士による発育・発達面の相談
定員:先着18人
持物:母子手帳、バスタオル(0歳児)
申込:電話または直接、健康増進課へ
※駐車場に限りがありますので、自家用車での来場が必要な方は4月の保健センターでの乳幼児相談をご利用ください。
※健康診査(4カ月・1歳8カ月・3歳4カ月)および7カ月児相談については、市ホームページをご確認ください。
■旧優性保護法に基づく優性手術などを受けた方へ
旧優性保護法に基づく優性手術などを受けた方は、国から補償金などが支給されます。
対象となる方:
昭和23年9月11日から平成8年9月25日までに
・優生手術(子どもができなくなる手術)などを受けた方
・人工妊娠中絶を受けた方(母体保護や疾病の治療を目的とするなど、優生思想に基づくものでないことが明らかな手術などを受けた方を除きます)
対象者、支給額、請求方法などの詳細はこちら
※二次元コードは本紙P.17をご覧下さい。
問合せ:県旧優生保護法補償金等受付・相談窓口(午前9時~午後5時、(土)(日)(祝)を除く)
【電話】048・831・2777
このページに関する問い合わせ:健康増進課
【電話】982・9803、9804
【FAX】981・3881
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