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和光市男女共同参画情報紙 おるご~る No.29 2024 Spring(1)

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埼玉県和光市

あなたの心のふたを開けて、思いを解き放ち、その思いを自分らしく奏でてほしい…。そんな願いから「おるご〜る」と名づけられました。

◆ワーク・ライフ・バランスについて考えよう
共働き世帯数は、年々増えています。しかし、育児休業の取得率や取得期間は、男女間でまだまだ大きな差があります。また、家事・育児の負担は女性に偏るなど、共働き世帯でも、いまだに固定的な性別役割分担が残っています。働き方を見直し、男性が家事や子育て、地域活動などにもっと参画していくためには、どうしたらよいのでしょうか?
今号の「おるご~る」では、ワーク・ライフ・バランス(※1)をテーマに、共働きをしながら子育てをしている市民の方たちにお話をうかがいました。また、ワーク・ライフ・バランスの視点に立った働きやすい環境づくりに取り組んでいる市内企業(2社)の職場訪問も実施しました。仕事と生活のバランスは、すべての人にとって生き方・働き方に関わる大切なことです。例えば、仕事と子育てをひとりで両立しなければならないひとり親世帯や親の介護をひとりで抱えながら仕事をしている人たちにとっても、ワーク・ライフ・バランスは切実な問題です。
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、私たち一人ひとりが家庭や職場、そして地域で今できることを考えてみましょう。

※1 ワーク・ライフ・バランスとは、誰もが人生の各段階において、仕事、生活(家庭生活、地域活動、個人の自己啓発などの様々な活動)において、自らの希望に沿った形でバランスをとりながら展開できる状態のこと。
(出典:「第4次和光市行動計画男女共同参画わこうプラン」)

◆Interview 和光市の企業では
◇株式会社渋谷光学
(会社データ)
業務内容:光学機器・理化学機器の製造、販売
従業員数:27名(男性15名、女性12名)、正社員27名
埼玉県多様な働き方実践企業(※2):認定ランク…プラチナ

(皆が働きやすい職員環境を目指して!下平社長に聞いてみました)
・明確なビジョンの共有
社員が自慢できる会社となることや目指している具体的な企業名をあげて、ビジョンを示し、会議等で社員とコンセンサスをとってきました。
・女性が働きやすい環境づくり
男女平等をモットーに、女性が働きやすい環境をつくってきました。社員のママ友が入社したり、夫婦で勤務する例もあり、幸いにも辞める人はいません。
・育児、家事への積極的な参画を支援
社員との個人面談で家庭の事情や支援の必要性を把握。在宅勤務の積極的な活用や、半休制度の利用でPTA活動への参画も可能です。育児休業制度を活用する男性社員も増えています。
・業務改善で仕事の代替が可能に
新システムの導入で業務の見える化を推進し、休んだ社員の仕事も把握できるようになりました。在庫の個人管理をやめ、全品登録による見える化の推進で倉庫での一括管理も可能になりました。

「業務改善や社内制度を充実させることによって、社員が働きやすい環境を整えていますね。また、性別に関係なく仕事ができるのは素敵ですね。社員のワーク・ライフ・バランスの実現に向けて取り組んでいますね。」

◇株式会社 ホンダレインボーモータースクール
(会社データ)
業務内容:自動車運転免許教育、安全運転研修事業ほか
従業員数:217名(男性167名、女性50名)、正社員205名
埼玉県多様な働き方実践企業(※2):認定ランク…プラチナ

(総務課の社員の方に取材の協力をしていただきました)
・人材不足解消の取り組みとして
業界全体で課題となっている人材不足に対応するため、総務が主体となって、家庭と仕事の両立ができる制度改定を数年にわたり進めてきました。
・多様な働き方に対応した施策
性別に関わらず育児休業取得を促進したり、短時間勤務制度を小学校入学まで延長したりと子育て世代が安心して働ける環境へと整えました。最近では育児手当を新設し、経済的なサポートも拡充しています。他にも賃金の引き上げや65歳までの定年延長、介護世帯への手当支給などを実施しています。今後も全従業員が働きやすい職場を目指していきます。
・目に見える効果
育児を理由にした離職は減少し、若年層の定着率が向上しました。特に男性社員の育児環境は、育休取得率は69%、平均取得期間は3.6カ月(2022年実績)と以前よりも大きく改善しています。多様な働き方を可能にすることによって女性の活躍・登用も進めています。指導員職に女性が増えたことで「指導員指名制度」が充実し、顧客満足度の向上につながりました。また、2022年には女性初の管理職も誕生しました。

「企業が育児休業取得の促進や短時間勤務制度などを積極的に取り入れることによって、社員が働きやすい環境を整えて、目に見える効果がでてきてますね。働き方改革によって、顧客のメリットにもつながっているいい事例ですね。

※2 埼玉県多様な働き方実践企業とは、仕事と家庭の両立を支援するため、テレワークや短時間勤務など、多様な働き方を実践している企業等を県が認定するものです。
埼玉県多様な働き方実践企業ホームページ【URL】https://tayou.pref.saitama.lg.jp/

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