◆令和7年 新春座談会
「こどもまんなか社会」の実現に向けて
~地域で支え合い、つながり、活気あふれる和光市に~
現在策定を進めている「和光市こども計画」は、子育て家庭はもちろん、こどもや若者の皆さん一人ひとりの意見を聴いて、その声を大切にしています。市は、こどもや若者の皆さんにとって最も良いことは何かを考え、こどもに関する取組み・政策を社会のまんなかに据える「こどもまんなか和光」を目指します。
市内在学の高校生と市役所の他分野の職員が集まり、市の「こどもまんなか社会」について考えてみました。
※「和光市こども計画素案」、パブリック・コメントについては、本紙6ページをご覧ください
座談会メンバー
・柴﨑 光子 市長
・奥村 北斗(子ども家庭支援課)
・山本 佑美(秘書広報課)
・柏 諭実(長寿あんしん課)
・板橋 絵美(市民活動推進課)
・安井 翠(地域共生推進課)
・岡部 泰希(和光国際高校 2年 生徒会会長)
・池田 広人(和光国際高校 2年 地域交流統括スタッフ委員長)
・河内 晴輝(和光国際高校 2年 地域交流スタッフ)
柴﨑 光子 市長(以下、市長)
和光国際高校の高校生を交え、リアルなこどもや若者の声と、実際に第一線で業務に携わる若手職員の取組みや、日頃感じていることを教えてください。
◇[こども・若者]に関連する取組みについて
奥村 北斗(以下、奥村)
子ども家庭支援課では今年の3月までに「和光市こども計画」を策定するために、様々な挑戦をしています。具体的には、「より良いまちにするためにはどんなことができるか」をテーマにこどもワークショップを行い、こどもの意見を聴く機会をつくっています。他にも「こどもの居場所づくり」のために、市民団体の方々とともに情報発信をし、こども食堂や勉強できる場所などの「居場所」の提供をサポートしています。
安井 翠(以下、安井)
市内には小学校区ごとの9地区に地区社会福祉協議会というものがあります。これは自発的に市民が立ち上げている組織です。こどもから大人まで楽しめるような企画をしていて、地域食堂などもやっています。
柏 諭実(以下、柏)
私はこどもではなく高齢者を対象とした業務を行っています。日頃から感じるのは、お年寄りの方はこどもの若いエネルギーが大きな活力になっているということです。
最近は核家族が増えていることもあって、お年寄りもこどもも、互いが交流できる機会が少ないです。そのため市として多世代交流ができるような活動や事業が増えているところです。折り紙が得意な方は、折り紙を教えたり、物作りが得意な方は、人形やおもちゃを手作りしたりして、保育園や学童との繋がりも出来てきています。こどもに「ありがとう」と言われるのがすごく嬉しいみたいで、どんどんやる気を出しています。自分の得意なことを活かして、お互いがいろんなエネルギーをもらって、Win-Winな関係ができているなと感じます。
河内 晴輝(以下、河内)
「得意としていることをそれぞれが活用していく」というやり方が素晴らしいと思いました。私も幼稚園の頃、お誕生日会で近くの高齢者施設の方からの折り紙のプレゼントがすごく嬉しかったことを今も覚えています。技術を伝えてくれる方がいると、こどもにとっても、良い経験になりますよね。どの世代でも活躍できるということがこれからもっと増えたら良いと思います。
山本 佑美(以下、山本)
ちょうど今年度、和光国際高校の生徒の皆さんと連携して市のPR動画制作プロジェクトを実施しました。高校生が企画から取材、編集まですべて若者目線で考え、高校生たちからみた魅力スポットを紹介していただきました。
私たちは、シティプロモーションの一環として撮影調整や助言などのお手伝いをし、完成した動画を市公式YouTubeで配信をしました。これからも、引き続きお互いに協力しながら、地域のためとなる取組みや、こどもや若者の地域への愛着に繋がるような取組みができたらと思っています。
板橋 絵美(以下、板橋)
私は大学生の頃に「わこらぼまつり」にボランティアとして関わらせてもらっていました。そこから職員として行政に関わるようになった今感じることは、こどもと大人が対等に話せる機会はなかなかない、ということ。こどもはこどもだけで話す機会はたくさんあって、大人は大人だけで話す機会はたくさんあります。それが「わこらぼまつり」では世代関係なく話し合って創りあげていました。大学生の私は、大人や高齢者から一人の人間として意見が尊重されたことがすごく嬉しかったです。
実際に市の職員としてまつりに携わると、こどもと大人でそれぞれ話し合いが進んでいることに気づきました。そこで、職員としての役割は、こどもと大人の橋渡しをすることだったと気付きました。行政は市民のいろんな世代のクッションになれるんだと大事なことを見つけられた瞬間でした。
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