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【特集】おいしい!大好き!坂戸の給食(1)

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埼玉県坂戸市

4時間目の授業が終わりに近づくにつれて、給食のおいしい香りがしてきます。慌ただしく教科書を片付けて、手を洗って給食の準備をする子どもたち。給食を丁寧によそって、皆の机へ運んでいきます。全員の給食が用意できたら、手を合わせて、みんなでそろって
「いただきます。」
班ごとに向かい合って、友達と楽しくおしゃべり。みんな笑顔でおいしい給食を味わっていました。
坂戸市の給食は「自校調理方式」です。それぞれの学校に給食室があり、手作りで出来立ての温かい給食を食べることができます。コロッケやハンバーグ、ふりかけも手作りで、カレーもルウから作っています。
また、米や野菜は坂戸市で収穫したものを積極的に取り入れています。身近な生産者から、安心安全な野菜を新鮮な状態で仕入れることができます。
そして、令和5年度、坂戸市は、「子は宝」の考えのもと、約3億8千万円をかけて、県内の市で初めて小・中学校ともに給食費無償化を実現しました。
今回は、給食がたくさんの方の協力で作られていることや、その方たちが給食にどんな想いをのせているのか、そして子どもたちに届けられる給食の魅力を伝えるため、野菜の生産者、栄養教諭、調理員、保護者にお話を伺いました。

■小・中学校それぞれの栄養教諭にお話を伺いました。
◆学校に来るのが楽しみになるように
若宮中学校栄養教諭 野口真夕(まゆ)さん

◇献立はどんなことに気を付けて考えていますか?
学校に来るのが楽しみになるように考えています。また、旬の食べ物、行事食などを取り入れるようにしています。子どもが好きなものだけではなく、家庭では取り入れにくい大豆、小魚類なども積極的に使用しています。

◇中学生の給食を考えるうえで気を付けていることは?
成長期の中学生に必要なカルシウムや鉄分が多く摂れるように努めています。例えば、カルシウムなら豆類、小魚類、煮魚は骨ごと使用、切り干し大根、牛乳・乳製品を積極的に使用しています。

◇市民の皆さんや保護者の方に伝えたいことはありますか?
学校給食は、お弁当代わりに昼食を提供するというものではなく、正しい食事のあり方を通して、望ましい食習慣や良い人間関係を育てながら心と体の健康を育んでいく教育活動です。今後ともご理解・ご協力をよろしくお願いします。

◇中学生へメッセージをお願いします。
スポーツを頑張りたいとき、勉強を頑張りたいときには食事がとても大事です。給食は食事の手本となるように栄養バランスを考えて作っています。給食だったらチャレンジしてみようかな?というように、残さず給食を食べてもらえると嬉しいです。給食の感想などもぜひ聞かせてください。

◆はじめて食べるものや苦手なものもおいしく食べられるように
坂戸小学校栄養教諭 市野川友美さん

◇小学生の給食を考えるうえで気を付けていることは?
成長期の児童に向けて栄養バランスに配慮するだけではなく、小学校では、学校給食で初めて食べるものが年々増えており、食べやすい味付けや組み合わせになるよう気をつけています。

◇坂戸の給食のおいしさの秘訣(けつ)はありますか?
削り節や煮干し、鶏ガラなど、天然の出汁にこだわり、カレールウやコロッケ、ゼリーも手作りしているところです。各学校に給食室がある利点を生かし、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供できるところもおいしさにつながっていると思います。
また、食材は、教育委員会と養教諭により選いて、できるかぎり、地元のものや国産の食材にこだわって、より安全で質の良いものを使用していることもおいしさの秘訣ではないでしょうか。

◇小学生にメッセージをお願いします。
給食は、みなさんの心や体の成長のことを考えて作られています。また、栄養教諭や調理員だけではなく、農家の方や八百屋さんや肉屋さん、魚屋さん、材料の配達をしてくれるドライバーさんなど、たくさんの人が協力しています。様々な人のおかげでできていることに感謝し、味わって食べることができるすてきな人になってください。

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