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特集 みんなを助ける地域の活動(1)

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埼玉県宮代町

隣近所で困っている人がいれば、ちょっとしたことでも、まわりにいるみんなで助け合えれば。そんな活動をしている皆さんを紹介します。

■みんなを助ける地域の活動
町の中には、たくさんの助け合い活動があります。困った時はお互いさま、そんな気持ちで活動している皆さんを紹介します。

(1)宮代台「みどりの会」ご近所の助け合い
「みどりの会」は宮代台の中の「お助け組織」です。結成のきっかけは、7年前、地域の中にあった自転車店がなくなったことでした。自転車のパンクなどで困っている人たちから、修理を頼まれることが多くなりました。
地域の高齢化が進み、一人暮らしの方も多くなったことを反映して、エアコンのフィルター掃除、電球のとりかえ、家電製品の操作方法など、家の中の簡単なメンテナンスも口コミで頼まれるようになった、と代表の渡辺さんは振り返ります。
「同じ宮代台に住むみんなと、長年、夏祭りを企画したり、当日の運営をしたりしてきたので、案外、知り合いが多くてね」と笑います。
こうして、大工仕事や庭仕事、機械いじりが好きなメンバーが集まり、平成30年、「みどりの会」の活動がはじまりました。
住んでいる皆さんは、この住宅地を造成した昭和40年代、50年代からの顔見知りが多く、ちょっとしたことを近所の仲間で助けあえれば、という気持ちが根底にあります。会員は現在11名、年間100件ペースで依頼を受けます。
みどりの会の「働きがしら」である会員の宮田さんは、「機械いじりが、ねっから好きだから、頼まれても苦にならないんだよね」と語ります。自分たちがやっていて楽しいから続いている、とメンバーたちは口をそろえます。
今回、作業を依頼した方(本紙左写真)は、木の数も少なく、植木屋さんに頼むほどでもないが、「主人がなくなってからほったらかしだったので、とても助かる」と感謝します。すぐ近所で、昔からの顔見知りだから頼んだのだそうです。「この間はアミ戸を直してもらったのよ」と笑います。
作業の合間に、みどりの会のメンバーと依頼者との間でお茶を飲みながらの会話がはずみます。

・大庭さん(左(本紙写真参照))は、「近所にいるマメな人に頼む、という感じ。とてもありがたく思っている」と話します。宮﨑さん(右(本紙写真参照))は、「ちょっとしたことで業者に頼むほどでもない、かといって自分にはできないし、とても助かる」といいます。

・写真左(本紙参照)から、渡辺さん、髙橋さん、宮田さん、荒木さん。会の活動は宮代台では知れ渡っているので、いろいろな依頼があるといいます。腕時計の電池交換、テレホンサポート代行、洗濯機の排水つまり、家電製品設置立ち会い、家具の移動など、さまざまです。
会の活動の様子は動画でも紹介しています。QRコード(本紙参照)から。

(2)きらりびとみやしろ 困った時はお互いさまのNPO活動
「きらりびとみやしろ」は、平成10年に結成された「困ったときはお互いさま」をモットーにする認定NPO法人です。会員同士がおたがいに助け合うことで、住み良い宮代町にしていこうという理念を掲げています。
同法人の助け合い活動の一つが、「福祉有償運送」事業です。介護認定、障がい者認定を受けている会員を対象に、あらかじめドライバーとして登録した会員が病院や買い物、趣味の活動を目的とした送迎を行います。国土交通省の認可を受けた会員同士の助け合い活動で、ボランティア登録した運転者は現在26名、1日10件程度の利用があります。
ボランティアの皆さんは、「時間があるから、いいよ手伝うよ」といった感じで登録してくれるそうです。「義務感とかではなく、空いた時間に、自然体で無理をせず、お手伝い活動をしてくれている」と担当の滝川さん。とても感謝している、と語ります。
同法人では福祉有償運送だけでなく、会員同士の助け合い活動もおこなっており、毎日5、6件の依頼があり、依頼された会員がサポートします。部屋の掃除、食事の支度やごみ収集など内容は多岐に渡ります。
自分もやってみようかな、という方は、きらりびとみやしろへ。

問合せ:きらりびとみやしろ 助け合い活動
【電話】31・2123

・「少しだけれど手伝えるよ。その気持ちを持つ人の輪が徐々に広がっていけば、すばらしいですね」と左(本紙写真参照)からスタッフの滝川さん、代表の島村さん。

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