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特集 日本語を学び、宮代で生活する

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埼玉県宮代町

宮代で日本語を学ぶ人のための「宮代日本語教室」。多様な国の皆さんが集まります。出身はそれぞれ、後列左(※本紙写真参照)からカメルーン、ガーナ、ロシア、タイ。前列左(※本紙写真参照)から中国、ベトナム、中国、スリランカ。

Living in Miyashiro

現在、宮代町には580人(※)ほどの外国人が住んでいます。日本人と結婚して宮代町で生活する方、留学生、働くために来日した方など、その事情はさまざまです。言葉が通じない、文字が分からない、習慣が違う、そんな中で、日本にとけこもうと、日本語を学ぶ皆さんと、それを支援する皆さんの活動を紹介します。

(※)宮代町に住んでいる外国人の国籍は多い順に中国(177)、フィリピン(72)、ベトナム(70)、韓国(32)、スリランカ(31)、ネパール(30)、インドネシア(28)、パキスタン(25)、タイ(22)などです。( )内は人数 ※令和6年9月

■宮代日本語教室
◇日本語を読む、書く、聞く、話す
「宮代日本語教室」は日本語学習をサポートするボランティアの会です。平成8年から毎週1回、進修館で外国人の日本語学習支援を続けています。
「学習を手助けするボランティア。それが私たちの役割です。先生ではないんです」と代表の大野さんは話します。参加者と学習ボランティアがペアになって毎週1回の学習を進めます。
国籍も年齢もバラバラです。「れ、と、わ字が似ているから気を付けてね」とボランティアの小山さんがカメルーンから来たアリエンさんをサポートします。
ロシアから来たマリアさんは何度もノートに漢字を書き写します。じっと見守っていたボランティアの鈴木さんが、漢字のお手本を書きます。時にはジェスチャーや筆談も必要になります。

◇ボランティアの活躍
ここにいるボランティアは皆、外国の文化や生活に興味を持つ方々。ここでの活動を続けるきっかけとなっています。休憩時間には出身国や家族の話、どこのスーパーが良いのか、という会話がはずみます。
ボランティアの一人は「ここに来ると、海外旅行に行ったわけでもないのに、その国の人から直接、文化や風習を聞くことができるので、とても楽しい」と話します。お国ではどんな料理を食べるんですか。野菜は?肉は?香辛料は?興味はつきません。

30年近く活動している「宮代日本語教室」。今までの参加者の中には自国料理のお店を開いたり、自国語の教室を開いている方もいます。もうすっかり町の一員となっています。

■母国への支援活動
◇月1回、スリランカのカレーを食べる会
スリランカ出身のレヌカさんは平成6年に来日後、しばらくして日本工業大学の日本語別科で日本語を学びました。レヌカさんと町民を結びつけているのはスリランカ・カレー。レヌカさんは町にある国際交流団体「宮代でアジアと交流する会(宮アジ会)」のメンバーです。レヌカさんが作ったスリランカ・カレーを目当てに毎月メンバーが集まります。

◇スリランカの学校建設を支援
宮アジ会は平成16年に発生したインド洋津波で大きな被害にあったスリランカを支援する活動として毎月、スリランカ・カレーを食べる会を開催。カレーの材料費のほかに、一人1000円の寄付を参加者に呼びかけています。集まった寄付で親を亡くしたスリランカの子どもたちへの就学支援、学校建設支援などを続けて、その活動は20年になります。会のメンバーはレヌカさんと一緒にスリランカの支援先へも訪問しました。
半年前に来日したレヌカさんのお子さん、カミーシャさんは現在「宮代日本語教室」で日本語を学んでいます。レヌカさんは「自分が日本語を覚えた時も、日本人と話す機会は多いほど良かったので」と来日当初の自身の経験を話してくれました。

多くの方が母国を離れ、宮代町で生活しています。言葉や習慣の壁を越えて、わたしたちの隣人として生活している皆さん。その最初のキッカケづくりに「宮代日本語教室」や「宮アジ会」は大きな役割を果たし続けているのだと感じました。

■仲間を募集
Please join us
今回紹介した2つの団体は活動する仲間を募集しています。
◇宮代日本語教室
ボランティアを募集しています
毎週土曜日10時〜12時まで 進修館研修室
連絡先:大野さん【電話】090・6198・4695

◇宮代でアジアと交流する会
誰でも参加し、交流できる会です
10月22日(火)19時から 進修館研修室
連絡先:手島さん【電話】080・1239・4750

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