宮代町議会令和6年3月定例会において、新井町長が令和6年度の町政運営の基本的な考え方を示しました。以下はその施政方針の抜粋です。
■だれもが自分らしく暮らせる町に
◇能登半島地震に対する町の対応
まず、1月1日に発生いたしました能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
元日の夕方に発生いたしました大地震は、新年を晴れやかに祝う人々の暮らしを一瞬にして奪い去りました。大規模火災や津波、土砂崩れなど、地震に伴う複合化した大災害によって、被害が甚大となり、地震から2か月がたった今なお多くの住民の方が避難を続けております。町では、社会福祉協議会と協力をして義援金の受付を行っているほか、町村会を通じて義援金の送金を行うとともに埼玉県からの災害派遣要請に基づき、職員派遣を行っております。
◇防災対策の強化
令和6年度、町では避難所における猛暑や冬の寒さ対策として小中学校体育館及び総合運動公園体育館への空調設備設置工事を予定しております。議員の皆様からも多くのご要望をいただいておりますが、改めて避難所機能の強化につきまして、必要性を強く感じているところでございます。また、地域防災訓練をはじめとする各種訓練を充実させ、自主防災組織の皆様や防災関係団体との連携を強化し、このたびの災害を教訓とし、町の防災体制強化に努めてまいります。
◇暮らしに寄り添う
さて、令和5年度を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、人の流れが回復した一方で、ロシアによるウクライナ侵攻は二年に及び、中東における紛争など、厳しい国際情勢のもとで不確実性が増しており、多くの資源や原材料などの価格が高騰しております。
町民の皆様の暮らしにも大きな影響を与えており、当町におきましても国の交付金等を活用し、様々な物価高騰対策を行ってまいりました。現在も低所得世帯への支援金の給付を行っているところでございまして、一日も早く対象世帯の皆様に給付することができるよう努力してまいりますとともに、引き続き経済状況を注視し、町民の皆様の暮らしに寄り添った行政運営を行ってまいります。
◇今後のごみ処理について
次に、ごみ行政についてでございます。久喜市が建設中の新ごみ処理施設における費用負担等につきましては、久喜市との協議が長引き、町民の皆様、議員の皆様に大変ご心配をおかけいたしました。ご案内の通り、令和5年12月28日に久喜市と基本協定を締結し、令和9年度からのごみ処理につきまして一定の道筋がついたところでございます。
なお、新年度より、し尿処理につきましては北本地区衛生組合において行い、粗大ごみを除くごみ収集業務につきましては町単独で行うこととなりますが、町民の皆様に混乱を招くことなく運営できるよう取り組んでまいります。
◇「首都圏でいちばん人が輝く町」の実現に向けて
令和6年度におきましても、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」まちづくりを基本とし、子どもから高齢者まで、宮代町に住む一人一人が、その人らしく暮らせるよう「首都圏でいちばん人が輝く町」の実現に向けて尽力してまいります。
今後とも議員の皆様並びに町民の皆様の更なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、令和6年度の施政方針とさせていただきます。
宮代町長 新井康之
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[記事ID…3759](※本紙二次元コード参照)
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