カルタを通して福祉への理解を深めてもらおうと、町社会福祉協議会が福祉団体の皆さんとともに、「宮代みんなのふくしカルタ」を制作しました。
■みんなのふくしカルタとは
町の中ではたくさんのグループが、さまざまな福祉活動を行っています。しかし、ひと言で「福祉」といっても、その幅は広く、高齢者、障がい者、子どもたちにかかわる問題など、いろいろな分野にわたっています。
このため、「福祉の言葉は専門的で分かりにくい」「具体的にどんな活動をしているの?」という言葉を耳にすることもあります。
そこで、町社会福祉協議会は、町民の皆さんに福祉に関心を持ってもらい、さまざまな場で使ってもらおうと、「宮代みんなのふくしカルタ」を制作することにしました。
■福祉団体が連携して制作
この企画の中心となったのは、「すてっぷ宮代」を活動拠点にしている「すてっぷ宮代活動チーム」の15団体です。
「こんな取組を札にしたら?」「この言葉を分かりやすく伝えたい」、と打ち合わせを重ね、読み札を完成させていきました。
絵札は一般公募するとともに、町内にある4つの障害福祉サービス事業所、百間中学校美術部に作成を依頼しました。
完成したカルタの箱には、読み札と絵札、そして解説書も入っています。3月16日には「宮代みんなのふくしカルタ」の完成お披露目会が行われ、カルタの完成にかかわった皆さんが、すてっぷ宮代に集い、完成したばかりのカルタをみんなで楽しみました。
町社会福祉協議会ではこのカルタをぜひ、いろいろなグループに利用してもらいたい、と考えています。
■読み札の制作に参加した「すてっぷ宮代活動チーム」
・茜会、介護者サロンみやしろ、金曜クラブ
・サロン西原、スポーツ吹矢宮代、みやしろ朗読の会
・認定NPO法人きらりびとみやしろ、宮代手話の会
・姫宮地区自治会、ふらここ、みやしろ音訳ボランティア
・みやしろ傾聴ボランティア、宮代太極拳普及会ゆい
・みやしろ団世会、宮代町プラザサポーター会
カルタのすべての絵札、読み札は社会福祉協議会のHPで公開中です
◇宮代手話の会 須賀さん
住みやすい宮代つくろう社協と共に!という読み札の絵を描きました。町社協のスタッフ、日本工業大学のパソコン指導ボランティア、子ども食堂など、「すてっぷ宮代」を拠点に町社協がいろいろな活動をしている様子を絵にしました。
◆完成お披露目会では、読み札、絵札の制作にかかわった皆さんが、「すてっぷ宮代」に集まり、カルタを楽しみました。この日は、普段は別々の活動をしている皆さんが、ひとつの場所に集まり、ちょっとした交流会にもなりました。
■カルタの新しい遊び方
4月、完成したばかりの「宮代みんなのふくしカルタ」が笠原小学校の中の福祉交流センター「陽だまりサロン」にお目見えしました。サロンを運営する「きらりびとみやしろ」はカルタ制作にかかわった団体です。
この日行われたのは、「ボッチャかるた」。パラリンピック競技種目の「ボッチャ」は投げたボールをどれだけ的の近くに置くことができるかを競います。「ボッチャかるた」も同じです。カルタの札を的に見立てて、読み上げられた絵札めがけて、参加者がお手玉を投げます。
絵札の一番中央にお手玉を投げた人が絵札を獲得します。早い者勝ちのカルタとは違うので参加者は座ったまま、ゆっくり、落ちついて絵札めがけてお手玉を投げることができます。
■みんなが集まる交流の場で
「ボッチャかるた」が町内で普及したのは、令和元年、町の健康介護課が介護予防リーダーの勉強会で、提案したのがキッカケです。
その後、「陽だまりサロン」や各地域の地域交流サロンでは「みやしろ郷土かるた」を使った「ボッチャかるた」が行われるようになりました。そして、今回、それに「みんなのふくしカルタ」が加わりました。
カルタを楽しみながら、福祉の制度やボランティア団体への関心が、町中のたくさんの人に広がっていけばいいですね。
◇町社会福祉協議会 近藤さん
カルタは町社協で貸し出しています。「ボッチャかるた」は身体能力にかかわらず、みんなで楽しめるので、地域の交流サロンやデイサービスでの利用におすすめです。ぜひカルタを使い、交流や福祉活動への理解に役立ててもらえれば幸いです。
◆コロナ禍でも、「ボッチャかるた」は接触しなくても楽しむことができたので、定番イベントになったと、スタッフの牛山さん。自身も「宮代みんなのふくしカルタ」制作にかかわったので、今後もぜひカルタを使っていきたいです、と話してくれました。
町社会福祉協議会では8月に「すてっぷ宮代」でボッチャかるた大会を予定しています。続報をお楽しみに。
問合せ:町社会福祉協議会
【電話】32・8199
<この記事についてアンケートにご協力ください。>