▽「危険性の認知と早めの避難」~過去の災害から学ぶ~
寄居町は山地、丘陵、台地、低地と多様な地形を有する一方、丈夫な地盤から、あまり災害の話は聞いたことがないと思います。しかし、昭和6年には寄居町付近を震源地とする内陸直下型地震の西埼玉地震が発生し、震度5の大きな揺れにより死者16人、負傷者146人、建物全半壊492棟の大きな被害となりました。
また、最近よく聞く線状降水帯により、集中豪雨による水害が多くなっています。線状降水帯は、次々と同じ場所に発生する積乱雲により河川の氾濫、床上浸水、床下浸水、道路冠水、崖崩れなどを引き起こし、大規模な被害となる危険性があります。
令和元年の台風第19号では、寄居町でも避難所開設をしています。しかし、自宅外に避難をするべきか、自宅にとどまるべきかの判断をするのは、自分自身です。災害から身を守るためには、ハザードマップなどで日頃から地域の危険性を認識し、早めの避難をすることが重要です。
▽地域助け合いの精神「共助」
平成7年1月17日午前5時46分に発生した阪神淡路大震災では、救出された人のうち、およそ8割の約2万7千人が、地域の力を合わせた「共助」で救出されました。災害による被害が広範囲に拡大すると「公助」に当たる消防等の公的機関による災害救助には、遅れなど活動に限界があります。災害発生時には、自身と家族を守り近隣者と協力し合える地域コミュニティが大切です。
▽田中さんが伝えたいこと
災害への備えの基本である「自己管理」に努め、自分の命は自分で守る意識を持ち、普段から声をかけ合うなど、地域でのコミュニケーションを図り「助け合いの精神」を忘れない生活を心がけましょう。
■相互協力による防災・減災
災害発生時には「自助」「共助」「公助」が互いに連携し一体となることで被害を最小限に抑えることができ、早期の復旧・復興につながります。
公助:国や市町村など公的機関(警察・消防・自衛隊等)からの救助や援助
自助:災害発生時に、自分や家族の安全を自ら守ること
共助:地域やコミュニティで周囲の人たちと協力し助け合うこと
問合せ:自治防災課
【電話】581-2121(内線371)
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