町の67行政区すべての地区に自主防災組織があります。自主防災組織とは、地域住民が自発的に結成し、地域内の安全点検や防災訓練、災害発生時の避難誘導等、地域防災の中核として重要な役割を担っています。
11月2日に末野2区、10日には用土7区で自主防災訓練が開催され、各区で約30人が参加しました。当日は消防職員および地域防災指導員による初期消火訓練、救護訓練が行われました。参加者は「なかなか近所の方と交流する機会がなかったが、訓練を通して交流することができてよかった」「これからも訓練に参加して、万が一のときに行動できるようにしておきたい」と話してくれました。
■訓練を指導した方のコメント
▽深谷消防署花園分署 特別消防係 長野辺敏之さん
大規模災害が起こった場合、消防の要請は多くなる一方で、道が寸断され、活動時間も長くなり、消防の到着は遅くなります。近くにいる人を助けるため、地域の皆さんが適切な処置ができるように訓練を続けてほしいです。
▽地域防災指導員※ 髙桺昌弘さん(立原)
この指導員を通して、地域の皆さんが消防が到着するまでの救助の一歩を踏み出せるようになってもらえたら、という思いで務めています。訓練は繰り返しが大切。積極的に参加してほしいです。
※防災知識のある消防OB等で、町からの依頼により自主防災組織の防災訓練の補助や指導を行う方
■いつ起こるかわからない災害に備えて
災害が発生したときには、家族のことや自宅のことなど、さまざまなことが気がかりになってしまいます。しかし、何よりもまずは「自分の命を守ること」です。そのために、今できることは何か。「あのとき準備しておけば」ということをなくすために、必要な物を備え、避難先や移動手段の検討、家族との連絡方法の確認など、日頃の備えが大切です。
そして、災害時には自分一人では対処できないことが数多く発生します。地域に暮らす人たちが一体となって協力し支え合うことで、被害を最小限に抑えることができます。助け合いの心を忘れないよう、普段から声をかけ合い、地域の防災訓練などにも積極的に参加して、地域コミュニティの絆を深めていきましょう。
備えがなくては安全・安心は生まれません。万が一の備えで安全・安心を。
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