■コロナ禍を経験、そして未来へ
寄居中学校区 児童生徒健全育成協議会会長 金子昌樹
日頃より、子どもたちの健全育成活動にご協力をいただき、誠にありがとうございます。
令和5年5月に新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類へと移行したことにより、私たちの生活も少しずつ変化してきました。
さまざまな部分で制限が解除され、コロナ前の生活を思い出すように一歩、また一歩とみんなが歩み始め、日常の当たり前を噛(か)みしめながら過ごしている方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、これまでを振り返りますと、コロナ禍がもたらした子どもを取り巻く環境には、ストレス状況下によるメンタルヘルスへの影響、人と人との接触機会が減ることによるコミュニケーション力の低下、活動制限による体力の低下、ネット・ゲームの依存など多くの課題が挙げられ、今なおその代償を残しているように思います。
コロナ禍によって私たちは「大きな社会変化は急に訪れる」ということを経験しました。子どもたちが過ごすその時、その瞬間の時間というものは、何にも代え難い貴重なものです。学校教育や行事をはじめ、生活に制限を受けた子どもたちにとっては、つらい思いや悔しい思いをした方もたくさんいらっしゃることと思います。そうした子どもたちの経験は、これから目まぐるしく変化していく時代の中で、心の健康を守りながら、しなやかに、そしてたくましく元気に生きていく貴重な糧になっていくと信じています。学んだ教訓を生かし、これからの子どもたちの希望に満ちた明るい未来を、切に願っております。
■子どもたちが健全に暮らせる地域づくりを
寄居町青少年健全育成町民会議会長 加藤勝己
令和元年度から、会長として寄居町青少年健全育成町民会議の活動に取り組ませていただいております。寄居町青少年健全育成町民会議は、次代を担う子どもたちが、健やかに成長することを願い、家庭・学校・地域が一体となって活動に取り組んでいる団体です。
今年度は新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症に移行し、それに伴い社会活動も徐々に再開してまいりました。
そのような中、本会も活動を少しずつ増やし、7月の非行・被害防止キャンペーンは、昨年度は1中学校区だったのに対し、今年度は2中学校区で実施することができました。当日は寄居、桜沢、男衾、用土の駅前でのぼりを立て、啓発グッズを配布して、インターネット利用に係る被害の防止を呼びかけました。
また、今年度も学校にご協力いただき、オンラインで「道徳講演会」を実施しました。講演会講師は「阪神タイガース・原口文仁選手」にお引き受けいただきました。
原口選手の話から子どもたちは、困難なことに遭遇してもあきらめないことの大切さ、夢に向かって努力することの大切さ等を学ぶことができたようです。
ご対応いただいた原口選手はじめ阪神タイガースの関係者の皆様、各学校の先生方には心より感謝申し上げます。
今後もこうした活動を通して、子どもたちが健全に暮らせる地域づくりをしてまいりたいと思っております。
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