■細田 貴洋さん(露地野菜栽培農家)
所在地:針ケ谷2丁目
おおむね40歳までの市内農業者によって組織される富士見市農業青年会議所の会長である細田貴洋さんに、就農のきっかけや農業の魅力などを伺いました。
◇「家を継ぐ」他業種から農業の道へ
細田さんは、針ケ谷2丁目で、ニンジン、カブ、枝豆など年間を通して10種類の野菜を露地栽培しており、訪問時にはサツマイモを収穫していました。父親の勉さんと2人で農業を経営しており、スーパーの産直売場やJAの直売所などに出荷しています。農業を始めて約10年が経過する細田さんですが、学校卒業後は会社員の道を選び、システムエンジニアから転身した経歴をお持ちです。「結婚や妻の出産を経験し、これからの人生を考えたときに、実家のことが気になるようになり、妻の勧めもあって、家を継ぐことにしました」と就農のきっかけを教えてくれました。農業に励む父親の姿を見て育ちましたが、就農当時は耕作はしていたものの自家消費が多く、出荷先の開拓から細田さんの農業経営はスタートしました。
◇つながりを大切に仲間と共に歩む
就農の翌年にららぽーと富士見が開業するタイミングであったことから、1階の「いるマルシェ」の直売から始め、その後は、農業の先輩から方法を教えてもらい、スーパーへの飛び込み営業で販路を拡大していき、現在に至ります。
「価格付けをはじめ、自分の意思でさまざまなことを決められるところに農業の楽しさや魅力を感じています。今後は、作付け面積を増やしたいとも考えていますが、親も高齢なので、長期的視野で営農の継続に向けて考え中です」と話すとともに「若手農業者の皆さん、農業青年会議所は情報交換の場にもなります。活動を通じて、地域の農業を一緒に盛り上げていきましょう」と会長の責務を忘れない細田さんでした。
今回の訪問では、高齢化や担い手不足が深刻な農業において、農業のスマート化による担い手支援など、若い世代が農業を盛り上げていくために必要な支援策について考える機会になりました。
※自宅での直売は行っていません。農家に直接連絡することはご遠慮ください。
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