■永瀬 伸也さん(かぶ・ほうれん草栽培農家)
所在地:諏訪1-13-7
諏訪1丁目で農業を営む永瀬伸也(しんや)さんが、JAいるま野が主催した令和5年度の秋の収穫祭農産物品評会のかぶ部門で最も高い評価である埼玉県知事賞を受賞しました。永瀬さんに、栽培の秘訣や農業経営の想いなどを伺いました。
◇見える化して進捗を共有
かぶ栽培の秘訣を伺うと「今、良いものが採れているのは、良好な土壌のおかげであり、先々代から続く手を惜しまない土づくり、畑づくりの成果だと思っています」と語ります。現在も裏山の落ち葉でたい肥を作っています。
永瀬さんが就農したのは20歳のころ、家族が楽しそうに農業を営む姿を見て、自分もやりたいと思ったのがきっかけといいます。永瀬さんは、毎日が仕事で休みは雨の日くらいというのが珍しくない農業で、休みの日を楽しみに働くモチベーションも必要と毎週土曜を定休日にしています。「計画を見える化し、進捗(しんちょく)をみんなで共有しています。自然が相手なので計画通りに進めるのは大変ですが、働いてもらう人に休みと約束した以上休ませないと」と苦労をにじませます。
◇人とのつながりが大事
永瀬さんは、農業技術を伝える活動も行っており、毎年、北海道から研修生を受け入れて20年程になります。営農には、作物の栽培技術のみならず、販売ルートの構築が大事。人とのつながりを大切にすることが必要だとアドバイスする。その考えは、都市化の中で農業を営むうえでも大切で、地域と共存するために重要とも話します。「農地近隣の方には、農作業への理解を得るための説明や感謝を示すことが大事だと思います。知ってもらうことで、身近に感じファンになってもらうこともできるんです」と楽しそうに話す永瀬さんの姿に、農業の魅力を感じることができました。
今回の訪問を通じて、次世代へ農業をつなげるためにも、がんばる農業者の支援に力を入れていきたいと思いました。
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