今月のFujimist

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■大嶺　愛翔(おおみねまなと)さん/STICH(スティッチ)　(プロダンサー)
日本発のプロダンスリーグであるD.LEAGUEで活躍する市内在住の若きプロダンサーをご存じだろうか。Valuence(バリュエンス)INFINITIES(インフィニティーズ)に所属する「STICH」こと大嶺愛翔さんだ。
大嶺さんが最も得意とするのは、今年開催されるパリ2024オリンピックの正式種目となり今注目を集めるブレイキン。日本ではブレイクダンスともいわれ、音楽にのせてアクロバティックな動きで見るものを魅了するダンスである。
初参戦となった昨シーズン、チームはなかなか勝利をつかめないでいたが、プレイングマネジャー(リーダー兼ダンサー)を務めた試合で、持ち前の技術とリーダーシップを発揮してチームを初勝利に導いた。「負けが続いていたこともあり、楽しく踊ることを忘れていた。まずは楽しく踊ることを改めてメンバーと共有したことが初勝利につながった」と笑顔で話す。
ダンスとの出会いは小学生時代にさかのぼる。ダンスを習っていた姉の影響を受けて市内のスタジオに通い始め、ダンスの面白さにどっぷりとつかることになる。練習に明け暮れ、富士見ふるさと祭りにも出演したこともあると当時を懐かしむ。
「ダンスを通じてたくさんの人と出会い、仲間になれたこと」が嬉しいと語る大嶺さんは、ダンスに出会ってから今日に至るまで、ダンスに対する熱が冷めることはない。それに比例し実力も高まり、有名アーティストのバックダンサーも務めた。
現在は、D.LEAGUEに挑む傍ら、自身が立ち上げたダンスチームの仲間と共に、ブレイキンの特徴でもある音楽に合わせた1対1の即興ダンスによるバトルに没頭する日々を送っている。いずれは自身が立ち上げたダンスチームの仲間と共に、海外への挑戦を目指している。
「ダンスには終わりがない。それを見る人やダンサーそれぞれに好みがあるし、何をしたいのかも違う。スタイルは千差万別。それを表現できるところにダンスの魅力、面白さがある」と熱く語るその姿からは、踊ることへの飽くなき探求心と、体の内から溢れ出る情熱を感じる。彼が人生をかけて表現するダンスは今後も見るもの全てを魅了する。

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