■小川町長 島田康弘
あけましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心からお喜び申し上げます。また、日頃から町政に対し深いご理解とご支援、ご協力を賜り心から感謝申し上げます。
町長に就任してから2度目のお正月を迎えました。この間、新型コロナウイルス感染症の5類への移行による社会経済活動再開に向けた取り組みやエネルギー・食糧価格の高騰による物価上昇への対応など町民生活を守るため、職員一丸となって対応にあたってまいりました。
このような中、地元企業であるHonda陸上競技部のニューイヤー駅伝2連覇の活躍には、新年早々、大いなる元気をいただきました。
そして、小川町七夕まつりや小川和紙マラソン大会をはじめ、数々のイベントが町民の皆様や関係機関の皆様のご理解ご協力をいただき、開催できましたことに深く感謝申し上げます。
皆様と共に、当町の魅力や元気を内外
に発信することができたことと思います。
町民の皆様、そして次の時代を担う子どもたちに元気ある「小川町」を引き継ぐための使命を新年にあたり決意を新たにしたところであります。
昨年は、近隣市町村との連携により、当町周辺で古くから営まれてきた天水利用の谷津沼システムの日本農業遺産への認定や、自然環境に配慮した循環型の有機農業を更に地域ぐるみで推進していくためオーガニックビレッジ宣言を行い、貴重な地域資源の磨き上げに取り組んでまいりました。
また、「小川町版スーパー・シティプロジェクト」として、旧上野台中学校跡地利活用による「まちのキャンパス-UECHU-」のオープンや「道の駅おがわまち」のリニューアル工事を開始いたしました。
移住相談に関する総務省発表では、昨年度に続き令和4年度も埼玉県内第1位となり、移住実績も年々増加してきております。
超少子高齢化、そして人口減少に直面する中、これまでの様々な取り組みにより、当町に対する関心は非常に大きくなっております。
この好機をつかむため、人の流れを小川町に呼び込み、そして町全体の活性化を図るため、小川和紙や有機農業をはじめとする地域資源を総動員した「道の駅おがわまち」のリニューアルにより、町の魅力を向上させ、更なる移住促進や関係人口の創出拡大、企業誘致・連携などに取り組んでまいります。
今を生きる私たちの使命は「先人が守り・育ててきた町を、未来につなぐこと」です。
そのためには、生活をしている方々が活き活きと輝けるまちづくりを行うことが最も大切なことであります。
学校再編に伴う未来を担う子どもたちの教育環境の整備や公共施設の改修、整理、統合の在り方など様々な課題も存在しております。それらの積み残された課題にもひとつひとつ向き合い、まちの持続可能性を維持していくため、そして、「ふるさと小川町」を将来の世代にしっかりと自信を持って引き渡せるよう、強い思いをもって、町政運営に努めてまいります。
町民の皆様におかれましては、引き続き深いご理解とご協力を賜りますよう心よりお願いを申し上げます。
結びに、皆様のご健康とご多幸、そして新年が明るい話題で満ちた素晴らしい年となりますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
■小川町議会議長 髙橋功人
町民の皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶びを申し上げます。日頃より町政の発展と議会運営に対しまして多大なるご支援とご協力を賜り深く感謝申し上げます。
さて、小川町は今年「町政施行70周年」を迎えます。昭和30年2月11日に小川町、大河村、竹沢村、八和田村の1町3村の合併が実現し現在に至ります。この年の町の当初予算は1億2千万円余であり、90億円を超える現在の予算規模に比べると隔世の感があります。
昭和35年の国勢調査によれば、総人口は24,769人であり、小中学校の児童生徒数の合計は、5,399人でした。
現在の小川町の総人口は28,000人を割り、児童生徒数は1,500人を切っています。幾多の変遷はあったものの総人口は70年前とあまり変わらないのが現状です。人口の増減だけをもって町の浮沈の尺度にすることは避けなければなりません。課題は当時に比べ若者や子供の数が圧倒的に少ない点にあります。
町は様々な子育て支援や人口減少抑制策を進め、ここ数年、人口減少カーブは緩やかになってきました。昨年は、移住に関する問い合わせが県内で一番多い町として注目されました。自然、歴史、文化、おだやかな風土は、移住を考える人々にとって選択肢の一つに入る町なのです。
私たち町民は、かけがえのない小川町に自信とプライドを持ちましょう。
私たちの生活は、ようやくコロナパンデミックから抜け出し、普通の日常生活に戻りつつあります。しかし、世界は、コロナを契機として急速に新しい時代を迎えています。
小川町だけが例外であることはできません。前進していくためには、(1)AI等を活用し質の高い教育や仕事を進めること(子ども全員にタブレット、役場のDX等)、(2)気候変動による大規模な災害を防ぐには一人一人が具体的な行動を起こすこと(ノーカーボンシティー宣言、バイオマスによる可燃ごみ処理等)、(3)グローバル化が進む社会では、多様性を認め共生社会を実現すること(現在、約400人の外国人が町内在住)などが重要です。
議会は、自らの活性化と改革を進めるとともに、コロナ後の新たな小川町を創造していくために、皆様と知恵を出し合い小川町らしい具体的な取組を執行部に提案していきます
令和6年は、「道の駅おがわ」リニューアルに向けて建設が始まる予定です。2月には本田小川線バイパスの寄居分が完成し、全線開通が予定されています。また、学校再編計画は、新たな中学校の校名が決まり本格的な開校準備に入るものと思います。これらのことは、町内に止まらず、比企西部地域にとって大きな変化をもたらすものと期待できます。
小川町議会は、町民の皆様が希望に満ち、安心・安全に暮らせる町づくりのために、執行部と一丸となり諸課題解決に取り組んでまいります。この新しい年が世界中の紛争に終止符が打たれ、皆様にとって平和で実り多い年となりますことをご祈念申し上げ年頭のごあいさつといたします。
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