■小川町長 島田康弘
新年あけましておめでとうございます。
町民の皆様におかれましては、心安らぎ、未来への期待が溢れる新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、日頃から町政に対し深いご理解とご支援、ご協力を賜り心から感謝申し上げます。
さて、町長に就任後、三度目のお正月を迎えました。これまで、新型コロナウイルス感染症の五類移行後、社会経済活動再開に向けた取り組みやエネルギー・食料価格等の急激な上昇への対応など町民生活を守るため、職員一丸となって対応にあたってまいりました。
そして、小川町七夕まつりや小川和紙マラソン大会をはじめ、数々のイベントが町民の皆様や関係機関の皆様の温かいご理解とご協力により開催され、当町の魅力や活気を県内外に発信できたことに深く感謝申し上げます。
さらに、小川町、大河村、竹沢村、八和田村の一町三か村が合併し、小川町が誕生して七十年目の年を迎
え、昨年十月には、「時を超えた絆」をテーマに「小川町合併七十周年記念式典」を開催したところ、大野元裕埼玉県知事をはじめ、多くの来賓の方々から祝辞をいただき、盛会のうちに終了することができました。
町民の皆さんが活き活きと生活できるよう、先人が数多の業績や高尚な志により、創り・守り・育んできたこの町を、未来の人たちへ大切に引き継ぐため、決意一新、町政を進めてまいります。
現在、東小川住宅団地内の学校跡地を活用した住宅団地再生事業では、持続可能なまちづくりを目指し、医療法人眞美会様と再生事業協定を昨年六月に締結し、今春のオープンに向け認知症高齢者グループホーム等の建設を進めております。さらに、「道の駅おがわまち」も今春リニューアルオープンに向け着々と工事が進んでおります。
加えて、令和五年度の移住相談件数に関する総務省の調査において、当町は令和三年度から三年連続埼玉県内第一位となり、移住実績も年々増加してきております。超少子高齢化、そして人口減少に直面する中、これまでの様々な取り組みにより、当町に対する関心が非常に大きくなっている証と捉えております。
この好機を逃すことなく確実なものとするよう、町の魅力向上や更なる移住促進・関係人口の創出拡大、企業誘致・連携などにより、人の流れを小川町に呼び込み町全体の活性化を図ってまいります。
なお、学校再編に伴う教育環境の整備や公共施設の改修、整理、統合の在り方など様々な課題も存在しておりますが、真摯に向き合い、「ふるさと小川町」を将来の世代に自信を持って引き渡せるよう町政を進めてまいります。
最後に、町民の皆様方におかれましては、引き続き深いご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
結びに、皆様のご健康とご多幸を祈念し、また、本年が明るい話題で満ちた素晴らしい年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
■小川町議会議長 髙橋功人
あけましておめでとうございます。
町民の皆様には、希望に満ちた輝かしい新年を迎えたこととお慶びを申し上げます。
さて、現在、当町の人口は二万八千人を切りました。人口減少と自主財源が漸減する中で、町は時代の急激な変化を見据え未来に向かって一つ一つ課題を解決していかなければなりません。
既存の施設を再生し新たな機能を持たせたことなどはその一つです。観光案内と移住サポートを担う「むすびめ」の開設や石蔵を改修しコワーキングロビー「NESTo」として再生したことはご存知かと思います。廃校後の東小川地区の小中学校は民間と連携し、中学校の教室は改修され多くのオフィスやレストランとして活用されています。校庭には今春完成予定の福祉施設が建設中です。
また、学校再編は当町の将来にとって大きな課題です。町立小中学校
については、教育委員会が再編計画を一歩一歩進めており、今年三月末に西中学校と欅台中学校を閉校し、四月には二校を統合し新たな「小川中学校」として開校します。教育環境の整備は、町の未来への積極的な投資にほかなりません。
また、小川高校と連携した「おがわ学」の実践が実を結びつつあります。町は「小川町ゼロカーボンシティ宣言」や「オーガニックビレッジ宣言」を相次いで発信し、全国に先駆け新たな歩みを始めようとしています。
さて、今年度は、町の基本計画である「第6次総合振興計画」策定の年になります。少子高齢化と人口減少が進む今後十年間の小川町の行く末を決める極めて重要な計画です。町民の英知を結集し作成しなければなりません。
現在、町内各地で地域主体の様々な実践が始まろうとしています。私は、今までにない熱気を感じます。自分の住む地域をこれからどうするのか大いに議論しようではありませんか。
小川町議会は、「議会だより」をとおして町の課題等を特集し、議会の視点から皆様にお伝えしてまいりました。編集委員の努力は、全国の議会から注目され年間十件を超える視察を受け入れています。
また、(1)町民の声を直接聞く機会(地区懇談会)(2)議員定数の見直し(3)常任委員会の活性化の三点について全議員で意見交換を続けています。一歩ずつ議会の活性化と改革を進め、当町が目指す、「自然の恵みと文化を未来につなぐ、人が輝くまち」へ大きく飛躍・邁進できるよう最大限の努力を続けることをお誓い申し上げます。
結びに、町民皆様方の一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いするとともに、当町の益々の発展と全ての町民のご健勝をお祈り申し上げ新年のご挨拶といたします。
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