各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第8回は田中瑞華さんの活動を紹介します。
こんにちは。地域おこし協力隊ワーケーション事業担当の田中瑞華です。わかりやすく言いますと、小鹿野町に訪れてくださる「関係人口」を増やすこと、その方々がリピーターとなり移住定住へと繋がるような踏み込んだ関わりを作ることがミッションです。
一見さんで終わる観光客ではなく、町に何度も訪れるあるいは長期滞在する人が増えるきっかけとは、何か。それを考えた時、私は自分のことを振り返りました。私が小鹿野町へ移住したいと感じた一番のきっかけは、移住前に小鹿野町でお世話になった皆様の人間味あふれるあたたかなおもてなしと、皆様とご一緒している時の居心地の良さでした。程良い距離感とぬくもりある雰囲気、それは、各地を転々とする人間が長く一つの地に滞在する重要なポイントの一つであります。自分もかつてそのようなノマドワーカーであったので、小鹿野のこの「距離感と雰囲気」にマッチする人はきっと多いであろうと直感し、「人とふれあい、心温まる経験ができる居場所づくり」を小鹿野のアピールポイントとするべく活動しています。また、小鹿野町のみなさまの健康長寿にも着目し、「健康長寿を実現する農と食」もそこに加え、他の自治体との差別化を考えています。
本年度下半期からは、それを踏まえ、積極的に関係人口を増やすように活動していきます。首都圏からアクセスしやすい「近いなか」で、日帰りでも気軽にお越しいただける自然環境の良い街であるという利点を活かし、(1)生活が充実する様々な日帰りコンテンツ(ワークショップのような体験型イベント)を随時楽しめるように企画運営する。(2)誰もが集まり交流できるオープンな場を作り、誰でも拠点として活用したり物販をしたりできるようにする。(3)町の人が自分の夢やスモールビジネスを実現する場としてシェアキッチンを作る。この3つを実現させます。(1)は町外から来客を促すきっかけ、(2)は(1)で訪れた人が小鹿野に深く関わるきっかけ、(3)は小鹿野に不足している「夢を実現する環境」を補うものです。
小鹿野町は自然環境にも人的環境にも恵まれていますが移住できる空き家が少なかったり、シェアキッチンや音楽スタジオのような自分の夢にチャレンジできる場がなかったりします。つまり「夢を実現するための環境」が整っていません。これは地方から首都圏へ人口が集中する理由の一つであり、小鹿野も同様なはずです。なので、起業や農家のビジネス拡大の準備に使えるシェアキッチンを開設できれば、町内の方の利用に留まらず近隣からの利用を目的とした関係人口が増えるでしょうし、それでスモールビジネスが活性化すれば人もまちも活性化します。「ものづくりで夢を追いかける人がたくさんいる」「年を重ねても輝いている人がたくさんいる」という事実は、誰にもとても大きな魅力に映るのではないでしょうか。そうなれば、小鹿野の関係人口は増加し、ひいてはその中から移住を検討する人も出てくるものと考えています。
ところで、現在「拠点」と「シェアキッチン」用の物件を探しております。何か心当たりがございましたら、どうぞ移住定住推進室までお知らせくださいますよう、お願い申し上げます。
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