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自治体の皆さまへ

新 地域おこし協力隊通信 第5回

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埼玉県小鹿野町

◆宇佐川

各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第5回は宇佐川拓郎さんの活動を紹介します。

こんにちは。いつもお世話になっております。生涯学習課・地域おこし協力隊の宇佐川拓郎と申します。今年度より、所属が総合政策課から生涯学習課の方へ異動となりました。3年前に小鹿野町に移住をさせていただいて以来、世代を超えた生涯学習の場、そしてまちづくりに繋がっていくための場づくりとして、「おがの発大人の学校」という活動に取り組ませていただいています。今回は、私がこうした取組を小鹿野町で始めるに至ったきっかけと、活動の内容についてご紹介をさせていただけたら幸いです。

■「おがの発大人の学校」活動を始めたきっかけ
前職は、東京都で小学校の教員をしていました。その中で、子どもたちにとってのより良い教育環境づくりに葛藤をしました。北海道で生まれ育った私は、子ども時代を、自然の中でとても充実した時期として過ごしました。都会で教員をしていた時、子どもたちが学び・過ごし・遊ぶ環境に制限があるように感じられたのです。人や、学びは、もっと自由で、大らかな環境や空気の中でこそ、花開くものなのではないかと感じたのです。
そして、全く異なる教育環境に浸ってみたいと思い、一度東京での教職を離れたのち、教育と福祉大国であり、当時「世界一幸福な国」と呼ばれていた北欧、デンマークに渡航することを決心しました。そこには、世代を超えた自由な学び舎である「大人のための学校」が、数多くありました。寄宿生活の学校でしたが、留学をしてみて、多くの感銘を受けました。自然に囲まれ、自由な空気の中で、自分自身を大切にすると共に、他者との豊かな共生のあり方を集って学び合う人々の姿、そして、自分たちの地域や国の未来を、時に真剣に、時に楽しく、語り合い学び合う人々の姿がありました。
帰国後、縁あって小鹿野町を知り訪れた時に、出会う方々の想いや暖かさに触れる中で、ここに住まれる方々と共に、ここで育まれてきた文化や歴史を大切にしながら、「大人のための学び舎」を作れたらと考えました。

■活動の内容
現在は、公民館を拠点に、毎月1回、多種多彩な学びの場が同時に開かれる、まさに学校のような場として、「みんなの学校in公民館」を開催させていただいております。
元々、「公民館」は、小鹿野町でも、日本全土でも、地域の様々な立場の方が集い、学び合ったり、地域や生業のことを語り合ったり、楽しみを作ったりするうえで大切な場所であったと思います。こうした貴重な文化資源である「公民館」を盛り上げていけたらとも思っています。
月に1度の「みんなの学校」の日は、誰もが「作りて」として、サポートや繋がりを得ながら、自身の興味関心のある活動や表現を行うことができます。また、お子様からご年配の方まで、誰もがご参加いただけて、興味のある活動に自由に参加をしていただくことができます。
こうした世代や立場、地域を超えた交流や生涯学習、協働のきっかけの場づくりを通して、人と繋がる喜びや幸せ、生きることの豊かさの実感や、その循環に少しでも貢献することができたら嬉しいです。そして、そうした場づくりが1つのきっかけとなり、「人と人とがゆるやかに繋がり合いながら、幸せや生きる喜びを贈り合える、そんなまちづくり」に、少しでも貢献できたらと思っています。

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