■集落支援員(地域交流支援員) 本 奈代子
【おがの・地域ネットワーク:両神山麓花とみどりを育てる会へのインタビュー】
○今年度のダリア園が無事終了しました
毎年9月1日~11月3日に開園する、両神山麓花の郷ダリア園。ダリアを植え始めたのは17年前で「花とみどりを育てる会」というボランティア団体が運営を担っています。取材に訪れた11月の園地は、球根の堀上げ中でした。11月中旬から1月下旬まではその分球作業が行われるそうです。神林清一会長に、今年の手応えと今後の意気込みなどを伺いました。
Q.今年のお花の状況やお客様の反応はいかがでしたか?
賞賛の声が多かった。夏が暑かったせいで開花が遅れたが、9月のお彼岸過ぎから10月にかけて雨も降ったおかげで根の張りが良くなり、10月の花は本当に綺麗だった。1日当たりの来場者数も、9月は多くても200人だったが、10月にTVで放映してもらった直後は400~500人になり、トータルで例年の数(約2万人)を取り戻すことができた。駐車場も行列ができたがスタッフが臨機応変に対応してくれて助かった。
Q.17年間を振り返り、今のお考えをお聞かせください
継続する中でファンができて、期間中何度も来てくれたり、友達を連れて来てくれたりしている。こちらも、新しい品種を毎年20種程追加するなど工夫している。元々、ダリア園は全国的に少ないが、最近は関東にも増えている。その中で必要なのは、携わる方が、自分たちの園地が全国の中でどれだけの位置にいるのかを理解し、ダリアへの認識を高めていくことかと思う。
作業の改善は年々重ねてマニュアル化してきたので、次のステップとして「人を迎える園地としてどうあるべきか」の方向性を打ち出して組織的に取り組みたい。また、写真専門誌などに協力してもらい、ダリアだけの写真コンテストもやってみたい。それは、視点レベルを『全国』へと押し上げることになる。
Q.こちらで育ったダリアが飾られる、尾ノ内渓谷・紅葉祭が今年も行われましたが、そういった、外部組織との協働はどのように捉えていらっしゃいますか?
今年はスケジュール的に、難しい状況であったが皆で協力し乗り切った。
ダリア園では日々、天候等に合わせ「花摘み、芽摘み、下葉取り、除草、株を支える支柱立て、土寄せ、消毒」と作業に追われているので、外に目を向けにくい我々にとって、尾ノ内の人たちの仕事への一生懸命さは、良い刺激になっている。他地域の花の会の方も来てくれて、お互い余裕がある時に交流を深めることは良い事だと思う。
スタッフの高齢化・人手不足を背景に、ダリア園の法人化を検討する時期に来ている。運営の機能化を図る必要にも迫られており、ポイントの一つは、外部の方にいかに働いていただけるかだと言える。
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