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自治体の皆さまへ

謹賀新年 町長年頭あいさつ

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埼玉県小鹿野町

◆新年あけまして おめでとうございます
町民の皆様におかれましては、健やかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に引き下げられ、私たちの生活は大きな転換期を迎えることになりました。町内においても、コロナ禍による影響は落ち着きを取り戻しつつあり、各地区で自粛や縮小されていた行事やお祭りなどが久しぶりに催されるなど、少しずつ活気や賑わいを感じられるようになってまいりました。
町の大きな事業である「小鹿野両神ふるさとまつり」、「歌舞伎・郷土芸能祭」や「小鹿野ロードレース大会」、また、新庁舎落成記念事業として、歌舞伎役者の尾上松也丈による「町民歌舞伎劇場」も開催できるなど、久しぶりの町事業の開催により多くの方々の笑顔を拝見することができました。参加いただいた多くの町民の皆様をはじめ、ご協力いただきました各種団体の皆様にあらためて感謝を申し上げる次第でございます。
さて、おかげ様をもちまして、昨年3月から役場新庁舎で業務を開始することができました。木造2階建ての木のぬくもりを感じることができる庁舎で、多くの方々に好評をいただいているところでございます。皆様の期待に応えるべく、職員一同、さらなる行政サービスの向上に取り組んでまいる所存でございます。
ところで、全国的に人口減少が課題となっているところですが、小鹿野町においても加速度的に進行しており、その最大の原因は、若年層による町外への流出とそれに伴う少子化でございます。人口減少は社会保障制度の維持や持続的な地域経営維持の面からも大きな問題となることから、この人口減少の減少幅を少しでも抑制していくことがこの町の大きな目標であり課題でもあります。
このような状況の中で、「子育て支援」、「若者の定住」、それに関連する「移住者の獲得」は、今後、町の施策の重要なポイントになると考えております。
町では、「子どもは町の宝」を基本理念に、妊娠期から高校生に至るまでの期間、切れ目のない多種多様な子育て支援策を積極的に推進しております。
昨年4月には、国が「こども家庭庁」を設置したことに伴い、町でも「こども課」を設置し、国と密接な連携を図りながら子どもに関する諸施策を一本化して効率的に取り組んでいるところでございます。
また、若者の定住等についても、魅力ある雇用の場の確保や雇用のマッチングを推進することによる定住策を基本として、さらにIターンやUターンによる人材確保を図るため、地域おこし協力隊による移住促進のPR活動、庁舎内への移住相談窓口の設置や町観光交流館へ移住コーディネーターの配置など、子育て支援と同様に積極的に取り組んでおり、移住に関する問い合わせも数多くいただいているところでございます。
今後も同様にこれらの施策を推進していくとともに、これらの充実した支援策を町の魅力のひとつとして、町のPRを行ってまいりたいと存じます。
現在、町では第2次総合振興計画の前期計画が終了することを受け、前期基本計画の取り組み成果を踏まえながら、新たな5年間を計画期間とする後期基本計画を策定しているところでございます。
総合振興計画は長期的な視点から町の将来像を定め、その実現に向けて計画的に行政運営を行い、まちづくりの方向性などを総合的、体系的にまとめる町の重要な計画でございます。
町の喫緊の課題である人口減少対策はもちろんのこと、デジタル技術を活用して行政サービスの改善や効率化を図るDX※化による新たな時代環境への対応など、持続可能で活力あるまちづくりの実現を目指し後期基本計画を策定してまいります。
小鹿野町は、豊かな自然、伝統文化や人情味あふれる地域のつながりなど、大きな魅力があるまちであり、大きな可能性を秘めたまちであります。
先人の方々が繋いできた歴史あるこの小鹿野町に、次代を担う若い方たちをはじめ多くの方々に住み続けたいと感じてもらえるように、そして町民の皆様に誇りと愛着を持って住み続けていただけるよう、職員と一丸となり小鹿野町が持つ可能性を最大限に生かし、町が基本構想で掲げる町の将来像である「文化の香り高く将来に躍動するまち」の実現に向けて全力で取り組んでまいります。
結びに、令和6年の年頭にあたり、町民の皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。

※DX…デジタルトランスフォーメーションの略で、進化したデジタル技術を社会に浸透させて、人々の生活をより良いものへと変革すること。

令和6年元旦
小鹿野町長 森 真太郎

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