各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第17回は野村美登里さんの活動を紹介します。
こんにちは。地域商社推進室に所属している野村美登里です。小鹿野町の観光の地域おこし協力隊に着任して約2年半が経ちました。現在は着任当初からおこなっているイベント出店と昨年11月から運営を始めた町民ガチャと今年から制作を始めた獣皮紙作りが私の活動の主軸となっています。
イベント出店では小鹿野町の資源を活かしたダリアやおがニャッピーの型染体験、鹿革ものづくり体験などの体験事業を中心におこなっています。当初は町内宿泊施設で開催させていただいた体験事業ですが、昨年度からはイベントに出店させていただくことが増えてきました。体験内容も季節や場所に合わせて開催内容を変えて小鹿野町のPRになるようにと、取り組んでいます。
昨年から始めた町民ガチャ事業は、ガチャガチャを回して出た町民が働くお店に行くと様々な特典が受けられ、特典を受けながら町民と交流ができます。参加いただいている町民は20名を超えて、多くの方にガチャガチャを回してもらい、お店を知るきっかけや交流のきっかけとしても楽しんでもらっています。
もう一つの取組である獣皮紙作りは、動物の皮を伸ばして乾燥させたものです。これを中世ヨーロッパでは紙として使用していました。この技術を用いて、小鹿野町で有害駆除された鹿の皮を使って獣皮紙を作り、小鹿野町の新たな特産品づくりに取り組んでいます。
8月には町民ガチャと獣皮紙作りの2つの活動を取り入れた日帰りツアー企画を西武鉄道の環境活動・地域貢献活動プロジェクトでおこないました。このツアーは西武鉄道が主催する大学生限定の企画で、大学生には2つのグループにわかれて、町民ガチャ体験と獣皮紙作り体験をしてもらいました。
町民ガチャや獣皮紙作りは他の町でおこなわれている取り組みを小鹿野町でもやってみたい、という思いから始めた活動です。先駆者がいる活動ではありますが、他の町と小鹿野町では環境や状況も違うため、どちらも試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいます。
町民ガチャは導入にあたり、色々な方にご理解とご協力をいただくことで小鹿野町で始めることができました。また、町民ガチャは毎月参加者を増やしながら現在運営しています。町民ガチャを始めなければ出会わなかった方もたくさんいらっしゃいます。町民ガチャの運営をすることで、私が他の誰よりも町民のみなさんと交流させていただいているな、と思うことも多いです。
また、獣皮紙作りでは一緒に作業をしてくださったり、紙作りにご協力くださる町の方がいらっしゃいます。その方々がいるからこそ獣皮紙作りができていますし、みなさんのご協力なくして成り立たない活動だと思います。協力隊として活動する中で思うことは、町の方のご理解とご協力なくして協力隊活動は成り立たないということです。小鹿野町に来てたくさんの方と出会い、交流して小鹿野町を知るほど、小鹿野町や町民のみなさんを好きになっていきました。協力隊活動を通して、町民のみなさんからいただいたものを小鹿野町に還元できるように、これからも地域おこし協力隊活動に取り組んでいきたいと思います。
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