各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第18回は石川可菜さんの活動を紹介します。
こんにちは。地域おこし協力隊の石川可菜です。今回は私が1年半、地域おこし協力隊として活動していく中での「学び」についてお話しさせていただきたいと思います。私は着任した2023年1月から吉田牧場での酪農の仕事を行いながら、自分にできることを探してきました。吉田牧場での仕事は主に朝と夕方に搾乳、餌やりやミルクあげなどを行っています。もっと美味しく品質の良い牛乳を届けたいという思いから、積極的にセミナーに参加し、牛に関する勉強をしてきました。
5月には北海道で行われた”デイリーコンパス”というセミナーに参加し、アメリカ人の先生による最先端の酪農に関する研究を学びました。学ぶだけでなく、それを牧場で活かす努力も行いました。その結果、牛乳の質を表す「体細胞」という基準をよくすることができ、みんなが飲む牛乳を少し美味しく健康的にすることができました。
私は1年半、酪農という仕事に携わっていく中で、特に学んだことがあります。それは酪農という仕事は、人々の「当たり前」を支えている大切な仕事であるということです。
着任から今日まで酪農に携わっていく中で、牛と人とが365日休みなく働いてくれている事実を身をもって感じました。もちろん今までも知っていたことだし、それは言葉にするととても簡単なように感じてしまいます。しかし台風の日も大雪の日も、牧場は働き続けていてこの事を1年半間近で見ると、それはとても簡単なことではないし、誰にでもできることではないと強く感じました。
牛も人も本当に命がけで仕事をしています。決して多くの人に感謝されることはないけれど、それでも休むことなく働いてくれています。そんな人や牛たちに、私たちの生活が支えられているという事実を知ることができただけでも、私にとってはとても勉強になった1年半でした。そして私も微力ではありますが、牛と共に地域のみなさんにおいしい牛乳を届けることができていることを誇りに思っています。
私は、この1年半の地域おこし協力隊生活の中で決めたことが一つあります。それは「できることを一生懸命にやること」です。なにか新規事業を起こすことは、特別な技術や知識を持っていない私にとってとても難しいことです。ですが、できることを一生懸命やることは私にもできることだと思います。これは毎日一緒に仕事をしてくれている牛たちから学んだことでした。
今年の春から長若にある坂本牧場のサポートが始まりました。坂本牧場は農福連携事業を行っている牧場です。肉牛という、今まで私が行なっていた仕事とは似て非なる仕事に、苦戦しながらも少しずつ勉強しています。
今後も町の畜産振興のために関わっていけるよう、私にできることを模索しながらやりたいと思っています。また、3年間の協力隊としての任期がちょうど折り返しです。1年半学んできたことを、残りの1年半で少しでも成果に繋げられるように頑張りたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
◎ペコです。
◆子ヤギの名前決定!
小鹿野町両神ふるさとまつりで名前を募集したヤギの名前が決定しました。
全部で50個ほどの候補をいただきましたがその中でも投票が多かった『ペコちゃん』に決定しました。
その他にも、ユキちゃん、あずさちゃん、シロちゃんなどかわいい名前の候補を出していただきありがとうございました。また、イベントでお会いしましょう!
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