◆男女共同参画社会の実現に向けて
先般、全国フェミニスト議員連盟の共同代表の山田裕子越谷市議ら計7名が小鹿野町を訪問され、町長あてに要望書を提出されました。この議員連盟は1992年に設立され、女性議員を増やし、女性の声が政治に反映する社会をつくることを目的に活動されている団体で、女性議員がいないゼロ議会をなくす運動や、すべてのレベルの女性議員比率を50%にする運動、女性がいきいきと生きることができる、あらゆる環境づくりの政策立案運動などを全国的に展開されています。
要望の一番の趣旨は、埼玉県内の市町村議会で小鹿野町議会が唯一女性議員がいない「女性ゼロ議会」であり、ぜひ、女性議員が誕生するような動きを町長のリーダーシップで行って欲しいとのことでした。その他、女性の意見が反映されるまちづくりのために、女性が公的に発言できる機会を新設して、女性の意見を恒常的に取り入れていただきたいことなどでした。
私は、地方公共団体、特に住民に一番身近な行政サービスを提供する市町村行政で女性の視点や女性の持っている精細な感性を生かすことは大変重要なことだと思います。
本年度、多くの町内団体と「まちづくり座談会」を開催し、意見交換などを実施してまいりましたが、町の福祉等を支えるボランティアグループでは多くの女性が様々な社会活動を展開され頑張っていらっしゃいますし、まちづくりについても素晴らしいご意見などを拝聴いたしました。また、公的な機関である民生・児童委員にも多くの女性が委員となり、活躍されていらっしゃいます。その他、町内の様々な場面で女性が、まちづくり活動等に積極的に参加されています。
この町は女性議員はゼロかと存じますが、女性の大きな力がこの町をしっかり支えていただいていることは確かなことだと存じます。
このように多くの女性が活躍している町ですので、ぜひ、町政の場にも女性の方が率先して参画いただくことを希望いたします。
なお、平成30年には「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が公布・施行され、この法律では国政や地方議会の選挙において、男女の候補者の数ができる限り均等になることを目指すことなどを基本原則として、国・地方公共団体の責務として政治分野における男女共同参画の推進に関し必要な施策を策定し、それを実施することとなっています。
町でも男女共同参画社会基本法などを踏まえ、第2次小鹿野町男女共同参画計画(計画期間2019年~2028年)を策定し、男女共同参画社会の実現に向けて、「たがいに認め ささえあい 安心して生活できる まちづくり」を基本理念に掲げ、各種施策を進めてまいりますので、町民の皆様にもご理解ご協力賜りたいと存じます。
小鹿野町長 森 真太郎
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