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文化財ノート No.74

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埼玉県小鹿野町

■9年ぶりの曳き廻し[大塩野屋台(5/4)]
5月4日(土・祝)に行われた両神薄大塩野八坂神社の春まつりで大塩野屋台(町指定有形民俗文化財・平成13年11月16日指定)の曳行が9年ぶりに行われました。
大塩野屋台は、文化13(1816)年建造といわれ、秩父郡内でも古い屋台の部類に入ります。車輪は、直径1.14m、厚さ21.5cmと大型で良質なものが使われ、反り木の長さ5.36m、正面幅2.16m、高さ約5.5mを測り、農村部では珍しい大型の屋台です。
屋根は唐破風で龍・雲・鶴・応夫人(琴の名手)の見事な彫刻が各部に施され、張出し・芸座・花道の設備を持ち歌舞伎が上演できるようになっています。
昭和30年頃まで曳行と屋台芝居が行われていましたが中断し、平成13年に組立が復活、令和元年までは毎年5月4日の祭礼に飾り置きと5年に一度の曳行がされていましたが、コロナ禍により、中断を余儀なくされていました。
今年の曳行では、地元の大塩野耕地・大塩野屋台保存会・大塩野囃子会だけでなく、半纏に同じ「宮」を用いている腰之根笠鉾保存会、例年百人太鼓を行っている小鹿野太鼓連合をはじめとする各団体の皆さんが屋台の組立・曳行・解体に協力するだけでなく、反木・上乗り・金棒つきなどの役人も地域外の人の協力によって実施されました。
曳行はしなくとも毎年の組立が行われていたこと、曳き廻しをするために地元耕地だけではなく広く協力者を募ったことにより、コロナ禍を挟んでも祭りが再開され、地域の伝統行事が引き継がれています。

問合せ:生涯学習課
【電話】75-0063

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