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自治体の皆さまへ

新 地域おこし協力隊通信 第16回

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埼玉県小鹿野町

各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第16回は田中瑞華さんの活動を紹介します。

こんにちは!いつも皆様には大変お世話になっております、田中瑞華です。地域おこし協力隊は3年目、今年の目に見える活動としては「小鹿野マクロビオティック健康塾」を毎月開催させていただいております。この他、農薬・化学肥料・畜糞などを使用しない循環型農業を行いながら農業体験の受け容れ、収穫した作物を活用したマクロビオティック料理の研究・提供も始めています。これらは関係人口を増やすための町外向け呼びものとするべく始めました。
着任当初から変わらず「関係人口をどう増やすか」が私の課題です。2年前に思い描いた「自然栽培農業とマクロビオティックで食と環境を一貫して健康に導く」という活動の主題が、紆余曲折ありながらもようやく実現へのスタートに漕ぎ着けたという実感が出てきました。

◇健康と関係人口が結びつく?
食べる物が私たちを作ります。マクロビオティックを実践しているとある時気付くのですが、食が整うと体が整い、それと同時に心も整うのです。「健康」とは個人の体の具合に限らず、健やかな心、良好な人間関係、矛盾や濁りのない社会へと繋がっていきます。健康な人が住まう街は、気持ちの良い街です。澄んだ空気が生まれます。健康長寿の小鹿野には、持ち前の澄んだ空気とそれを支える健康志向があるようです。だから料理教室にもたくさんの方がお越しいただけるのでしょう。小鹿野町でマクロビオティックを広めていくうちに、食や健康をきっかけにした町外からの来訪者・移住者が増えると考えています。現状、料理教室にいらっしゃる方の3分の1は町外の方です。今後の展開によって、より幅広い層にアピールできるものと考えられます。

◇「関わりたい」まちに必要なもの
私に小鹿野町との繋がりができたきっかけは、宇佐川隊員の「大人の学校」でした。何度か参加するうちにお友達ができました。その時の交流が、今でも続いています。また、自然栽培農業を志向する人が意外と多く、自然栽培で農業をやろうと考えている自分にとって学びが多いだろうと感じました。それ以外にも、首都圏との二拠点生活をしている人が何人かいて、自分も同じようにすればいいのだと勇気をもらったこと、たまたま協力隊を募集していたことなど、いくつかの後押しが重なり、小鹿野町への移住を決意しました。その中で大きな後押しとなったのは、「同じ志向の人との関わり」でした。
その自分の体験を踏まえ、考えているのは、マクロビオティックを軸にして、食から始まる交流の場を作ることです。自然栽培の農作物を育てるところからどう食べるかまでを一貫して体験する農業、食材を選ぶ基準やどう調理するかを学ぶ料理教室、マクロビオティック料理を気軽に楽しんでもらえるカフェを営み、健康志向の人が集まる場を作るのです。それによって町内外の人の新しい交流が生まれ、関係人口の増加、ひいては移住促進に期待できると考えています。
この後の下半期は、作物の収穫やそれを活用した料理教室、また退任後の活動の準備を本格的に進めてまいります。どうぞご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます!

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