近年、生活や価値観の多様化に伴い地域のあり方が大きく変化したことやコロナ禍の影響で、手助けを必要としている人が増えています。そんな時、町民の皆さんの声を聴き、町や関係機関につなぐ「身近な相談相手」として活動しているのが、『民生委員・児童委員および主任児童委員』です。
町では、53人の民生委員・児童委員および主任児童委員が、高齢者や障がい者の安否確認や見守り、子どもたちへの声かけ、介護の悩みなどのさまざまな相談に応じています。
民生委員・児童委員および主任児童委員は、皆さんと同じ地域に暮らす、「ご近所さん」です。特別な資格は不要で、地域から推薦されて厚生労働大臣から委嘱(いしょく)されます。特別職の地方公務員ですが、ボランティアなので給与は支給されません。活動に必要な交通費・研修参加費などが支給されます。任期は1期3年(再任も可能)で、活動をして知った個人情報については、守秘義務を課せられます。
○悩みごとのサポートをしています
・福祉のこと
・子育てのこと
・生活健康のこと
■こんな活動をしています
○民生委員・児童委員
・単身高齢者、高齢者世帯、障がい者の安否確認や見守り、介護の相談
・高齢者を対象としたサロン活動
・生活困窮の相談や健康の相談など、日々の暮らしで抱える悩みや不安を聴き、町や関係機関につなぐ活動
・福祉に関する情報の提供
・子どもたちの通学路での見守り、声かけなどの活動
・子育ての相談・支援
・地域支え合い活動への参加 など
○主任児童委員
18歳までのお子さんの相談や支援を専門に担当します。
・保護者やお子さんからの相談
・地域で子育てを行うための啓発運動
・地区担当の児童委員の活動サポート
○民生委員・児童委員および主任児童委員の皆さんに、活動のやりがいを聞きました!
・世代が違っても、あいさつや世間話などができるようになりました。
・活動する中で自分も成長できます。
・話し相手として対応させてもらい、喜んでもらえたことが嬉しかったです。
・仕事との両立が大変ですが、高齢の方や子どもたちと信頼関係が築けた時にやりがいを感じます。
・地域の方との関わりで幅広い情報を得ることができ、ネットワークを築けました。
・子どもたちの成長を見守ることが楽しいです。
・ボランティアとはいえ活動が多く大変なこともありますが、民生委員・児童委員として色んな人に認めてもらうことができました。
■川島町長 飯島和夫
現在の地域社会は、高齢者の増加や子どもの減少、住民同士の関係の希薄化などにより、住民同士で支え合う「地域の力」が弱くなっています。
多様な生活問題や地域の課題解決に向けて、住民一人ひとりが地域の課題を受け止め、ともに取り組むことが大切です。民生委員・児童委員および主任児童委員の方々には、困りごとを抱えた方の相談相手、課題を解決する地域のつなぎ役となり、地域福祉の推進のため、重要な役割を担って頂いております。
誰もが安心して暮らせるように、ぜひ、地域での民生委員・児童委員・および主任児童委員の活動にご理解とご協力をお願いします。
■今年は3年に1回の一斉改選の年 次の担い手の確保が重要です
民生委員・児童委員および主任児童委員の任期は民生委員法で3年と定められており、任期ごとに一斉改選が行われます。現委員の任期は11月末で終了となるため、地域の中から推薦された次期委員候補者は、12月に厚生労働大臣より委嘱(いしょく)されます。
地域の中で候補者を挙げる際は、ぜひご協力をお願いいたします。
問合せ:健康福祉課 福祉グループ
【電話】049-299-1756
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