川越市長 川合善明
私は、4期16年の節目となる2月7日の任期満了をもって退任いたします。
平成21年就任当時は、いわゆるリーマン・ショックと呼ばれる世界的な金融危機による影響で厳しい船出となりましたが、一貫して「改革」「公正」「公開」を基本姿勢に、「住むことに誇りを持ち、住んでよかったと思えるまち川越」の実現を目指してまいりました。
また、市政運営にあたっては、タウンミーティングをはじめ、あらゆる機会を捉えて市民の皆様のご意見を頂きながら、さまざまな事業を進めてまいりました。
これまで、待機児童対策やこども医療費制度の拡充等の子育て支援、小中学校普通教室への空調設備導入等の教育環境の充実、地域包括支援センターの強化をはじめとする高齢社会への対応、ウェスタ川越、斎場、すくすくかわごえの整備などを実施してまいりました。
都市基盤整備にも注力し、川越、本川越、新河岸及び笠幡の各駅の整備を行い、南古谷駅の北口開設に向けた自由通路の整備等にも道筋を付けることができました。
この間、平成29年の台風第21号や令和元年東日本台風などによる浸水被害、コロナ禍(か)などの困難にも直面いたしました。学校や庁舎等の耐震化、河川改修や避難所となる小中学校体育館への空調設備導入など、災害対策にも力を注いでまいりました。コロナ禍で一時落ち込んだ経済面についても、商工農・観光施策も一助となってコロナ禍前に戻り、市内の活気や、川越まつりの様相も以前のように戻りました。特に、昨秋の小江戸川越ハーフマラソンで蔵造りの町並みを多くの方が駆け抜ける光景は、平成22年に大会を創設して以来、私も参加し続けてきた一人として感慨深いものがありました。
市長として市制施行100周年の節目を迎えられたこと、オリンピックの会場となったことも大変光栄でした。
この16年間、課題や災禍に正面から向き合いながら、多くの施策や事業を推進できましたのも、市議会及び関係者の皆様のご協力、そして市民の皆様のお力添えがあったからこそであります。ご理解やご協力を賜りましたことに心から感謝を申し上げます。
結びに、川越市のさらなる発展と、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げ、退任のあいさつといたします。
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