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市指定文化財(民俗文化財無形民俗文化財)松石ささら獅子舞

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埼玉県幸手市

7月16日(日)、松石地内にある香取神社で松石ささら獅子舞が行われました。
新型コロナウイルス感染症防止のため中止されていましたが、4年ぶりの開催となりました。
本来は、村回りとして、地区内の家を回って座敷に上がり、無病息災や家内安全などを祈願します。今回、各家庭は回らず、地区内の3か所で舞う形となりました。
久しぶりの開催ということで、みんな集まって練習をしましたが、舞も笛も体に染みついていたようで、すぐに勘取り戻したそうです。
当日は、縮小しての再開ということもあり、保存会をはじめ関係者のみで行う形となりましたが、太鼓や笛の音を聞きつけて近所の子どもたちも集まって来ました。
笛は獅子舞に合わせて演奏し、獅子舞は笛に合わせて舞っており、4年のブランクを全く感じさせない、ささら獅子舞となっていました。

松石ささら獅子舞は毎年7月15日(現在は7月15日に近い日曜日)に行われ、家内安全、五穀豊穣、無病息災などを祈願します。
獅子舞は、行司(ぎょうじ)を先に立て天狗(てんぐ)・大獅子(おおじし)・中獅子(なかじし)・雌獅子(めじし)・ヒョットコ・小万灯(こまんとう)・露払(つゆばら)いの棒術(ぼうじゅつ)で構成され、演目は「ハシ」「ボンテン」「ササ」「シラニワ」「シメ」の5種類の舞い方があります。
お祀りでは、神社などで「ササ」を舞い、地区内の家々を訪ねながら4か所の村境で辻固めを行います。獅子の一向が家を訪問するときは、縁側から座敷に上がり玄関から出ていきます。

■松石区長 衣川智さん
今年は4年ぶりに開催できることになりました。家内安全、五穀豊穣などを祈願するお祀りで、本来は地区内の家を一軒一軒回るところですが、今回は縮小して地区内3か所で舞いを披露します。
今日は天気も良くとても暑いですが、伝統行事の継承と、地域のみなさんの健康を願って、頑張りたいと思います。
獅子舞の後継者を育てることは大変です。子どもの獅子舞も昔はあって本当はそれも続けていきたいと思っています。
獅子舞は松石にとって大切な伝統行事です。うまく引き継いで後世に繋いでいきたいと思っています。

■松石ささら獅子舞保存会会長 吉田清さん
江戸時代半ばから行っている伝統芸能で、私も40年以上ささら獅子舞に携わっています。4年ぶりの開催ですが、舞は体に染みついていて、完全に覚えていました。舞も笛も何かに記録されているわけではありません。
舞は、体に染みついているものを継承し、笛はトローリなどと書かれた楽譜のようなもの(下左から2番目の写真)と、今までの演奏の記憶を頼りに練習し継承しています。
長い期間携わっていますが、この行事はやっていて楽しいです。今後も地元の大切な伝統行事として後世に伝えていきたいと思います。
※写真は本紙P5参照

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