■コンゴの「超高濃度ウラン」
猛暑の今夏、平和の作文入選者から代表の中学生6名を引率し、広島平和式典に出席してきました。
アメリカは、人類史上初めて、高濃度ウランを使用した原子爆弾「リトルボーイ」を広島に、3日後には、プルトニウムを使用した原子爆弾「ファットマン」を長崎に投下。その年だけで約21万人の尊い人命を奪いました。この爆弾の原料ウランは、コンゴ民主共和国で産出されたもの。コンゴのウランは桁外れに高濃度なウラン鉱石(含有率は、なんと65%)で、このコンゴのウランを買い付けたのがアメリカでした。この高濃度ウランの取引がなければ、広島・長崎には、原爆が落ちなかったかもしれないのです。私は若いころ、コンゴ(旧ザイール民主共和国)で銅鉱山開発に従事していました。その頃、ウランの事は、微塵も脳裡になく、今年の広島で、コンゴの高濃度ウランに思いをはせながら、複雑・沈痛な思いで平和の式典に参列してきました。
幸手市長 木村純夫
<この記事についてアンケートにご協力ください。>