■一人で抱えこまないで
高齢、身体上または精神上の障害、そのほか疾病などにより援助を必要とする親族、友人そのほかの身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話そのほかの援助を提供する人を「ケアラー」といいます。
18歳未満の「ヤングケアラー」、介護と仕事の両立をする「ビジネスケアラー」など、状況は多様です。ケアラーにとっては、「家族が介護するのは当たり前」という状況で、自身の健康、ケアをしている相手との人間関係、自分の時間の確保、将来のことなどさまざまな悩みを抱えています。
このような悩みは、周囲の人には話しづらく、孤立してしまうことも少なくありません。北葛北部医師会による地域ケア拠点「菜のはな」では、ケアラーからのご相談にも応じており、地域包括支援センターや医療機関、福祉、介護サービスなどの関係機関と連携・協力していく体制ができています。菜のはなや地域包括支援センターでは、寄り添いながら一緒に考え、解決へと結びつけていく支援を行っています。ぜひご相談ください。
■ケアラーを支える取り組み
埼玉県では、11月をケアラー月間として、ケアラーが孤立しない社会の実現を目指し、広報・啓発活動を行っています。「埼玉県ケアラー支援条例」が制定され、「全てのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができる」ように、県と市町村が協力・連携してケアラー支援に取り組み、ケアラーが孤立することのないよう、社会全体で支えていきます。
介護者サロンやヤングケアラー向けのLINE相談窓口など、さまざまな取り組みを行っていますので、詳細は県ホームページをご覧ください。
介護人材の確保に向けて、「介護の職場で活躍したい」「介護アシスタントとして簡単なお仕事から始めたい」など、経験や資格の有無、年齢を問わず、県内事業所とマッチングして、就職するまでの支援を行っています。埼玉県の介護のお仕事応援ポータルサイト「SAITAMA KAIGO NEXT」をぜひご覧ください。
■高齢者に関する相談窓口
・北葛北部医師会 地域ケア拠点「菜のはな」(東埼玉総合病院内)
受付時間:午前9時~午後5時※土曜、日曜、祝日、年末年始を除く。
【電話】40-1311(代表)【電話】080-9685-3378(携帯)【E-mail】nanohana@jin-ai.or.jp
・幸手東地域包括支援センター
対象区域:幸手市内東圏域(権現堂川・吉田・八代・さかえ・さくら小学校区)
業務時間:午前8時30分~午後5時15分※土曜、日曜、祝日を除く。
場所:幸手市天神島1030-1ウェルス幸手内
【電話】53-6151【FAX】53-6160
・幸手西地域包括支援センター
対象区域:幸手市内西圏域(幸手・行幸・長倉・上高野小学校区)
業務時間:午前9時~午後5時45分※土曜、日曜、祝日を除く。
場所:幸手市香日向4-5-1旧香日向小学校内
【電話】40-3443【FAX】44-0870
問合せ:介護福祉課
【電話】42-8438【FAX】43-5600
<この記事についてアンケートにご協力ください。>